スタッフ日記[2025]
[文 / 益田(制作)]
- 5/8
例のFormula Emergenti、ポッドキャスト上がってるみたいなので紹介しておきます。 13曲目ですね。
FORMULA EMERGENTI 112
- 5/6
Formula Emergentiってイタリアのラジオ番組で、神田優花の「Wild Child」が放送されるそうだ。 「will be played Mondays at 10AM and 9PM Central European Time」とあるので、月曜午前10時と午後9時(もちろん現地時間)にオンエアされるとのこと。再放送と言うか他局との乗り入れみたいなのもあるらしくて、「Tuesdays at 4AM (CET Time) on radioflames.it/ and on European Indie Music Network Radio」ともあり、火曜午前4時にも放送されるとのこと。 メインの放送局はイタリアだが、「so Berlin, Rome, Madrid, Paris, Warsaw etc.」とあるので、割とヨーロッパ全域で流れるっぽい。 ここ読んでる人にさほどの関心があろうとも思えないが、後日ポッドキャストとかもあがるらしいので、その時はまたここでお知らせしますね。
- 4/25
下のエントリーで触れた不具合、原因が特定できた。 コンバーターでなくシーケンサー(SMF作成段階)におけるバグだった。 バグと言うか、私の使っているシーケンスソフトが古すぎて、Windows11に適応・適用できないようだ。 ゲートタイムがおかしくなる。
いわゆるトランプ関税の一件、なんか腰砕けみたいな感じで収束しそうな雰囲気だ。 私はトランプさんという人の言動を見ていて、若干「被害妄想」が強いのが気になる。 世の中のトラブルの大半はああいう機微から生まれている。
しかしあそこまで明白に「中国に対する敵視を剥き出しにした」というのは歴史的な意義を持つかもな。 今中国は、おいそれと台湾に侵攻したりできないだろう。 実際台湾の、この事態に対する評価と言うか態度はどうなんだろう。 好意的ですらあったりするのではないのか。
- 4/22
MIDI→MMLコンバーターの不具合に数時間を溶かしてしまった。いまだに原因が分からない。 コンバート用のソフトがSMFを読み込む際、あるノートデータの配列をおかしな具合なMMLに変換してしまう。 34分音符だとか、奇数分音符とか。コンパイルの際にエラーではじかれるので、帳尻が合っているのかさえ分からない。
その不具合、ドラム系のパートに頻出する。ドラムと言っても音色すら当てる前段階だから、単にノートが並んでいるに過ぎない。ある傾向を持った配列において発生しやすいバグらしい。 必ずしも複雑な音符配列でというわけでもなく、単発っぽいノートにおいてもおかしな変換が行われたりする。 原因が解明できなければコンバーターごと乗り換えるしかないな。
- 4/19
今書いている曲に、ブラスのパートを入れたいのだが、連続五度をどう使うかで思案している。 やはり私の脳がある種の音楽に特化した仕様に傾いているようで、三度音の欠如に若干の不足を感じる。
ハードロックなどに頻出するいわゆるパワーコード、一度・五度の構成なので、長短の別が無い。 人間の脳機能は音楽に含まれるトーナリティーを掬い取るものなので、楽曲に潜在する長短は(多分に補完により)理解しているわけだが。
連続(平行)五度は、西洋音楽においてはある時代禁則とされたりもしたのだが、音楽というスケールで見た場合、それは特段の禁忌ではない。 実際ブラスアレンジにおいてなど、連続五度とか八度とか、割とベーシックな書法である。無論、教程書(教則本)の類でも見かける。 クラシックの世界においてもパワーコードの構成を空虚五度といって、多少異端の扱いではあるが、カテゴライズしてはいる。 とかく音楽と言うものは、解釈によって成立している面が大きい。
- 4/17
政治の世界で、減税や現金給付についての議論が熱を帯びている。 「バラマキ」とか「選挙活動」とか揶揄されているようだが、間違いなくそういう面はあろう。 この状況に及んで減税だとか、正気を疑う。
体制も末期になれば、ある面での気前が良くなるらしい。 例えば幕末の頃、新撰組のような出自の怪しげな連中が、事実上の幕府直轄軍となったのも、体制末期ならではだろう。 近藤勇はその後、大久保大和と名乗った(それが容認された)のだが、幕府が官位の奏請権を失ってなおポストを乱発していたことが伺える。失ってなければ、近藤はおそらく大和守だったろう。 典型的な末期症状で、例えば破産者の記録を見てみれば理解に容易い。破産に至る直前の数年間くらいに借金の総額が異常に膨張していることが分かるだろう。
- 4/16
ゴダイゴのモンキー・マジックの歌詞を読んで感心した。 作詞家の奈良橋陽子氏の来歴について詳しくないが、相当に英語が達者であると見える。 あれは単語帳読んで語彙を増やしただけのような、TOEIC○○点なんて者とは次元が違う。
Born from an egg on a mountain top
The punkiest monkey that ever popped
これが歌詞の冒頭部分(二行)である。 私などBorn from the egg on the mountain topなどとつい書いてしまいそうだ。 作詞者は定冠詞・不定冠詞の理解が深い。
「山の上の卵から生まれた」というのは、昔話の導入によくある「昔々あるところに~」なわけだが、「あるところにお爺さんとお婆さんがいました」のお爺さんは「a お爺さん」である。
歌詞の二行目は「The punkiest monkey」から始まるわけだが、これは昔話でいう「お爺さんは山へ芝刈りに~」である。 ここでのお爺さんは「The お爺さん」なわけで、歌詞と完璧に呼応している。 多分作詞者はネイティブスピーカーなのだろう。英語で思考してそうだ。
- 4/15
FM TOWNSのエミュレーターでサウンドファイル(EUP)作ってたんだけど、どうもエミュレーターのキーボードに難があるというか、打てない文字があるっぽい。 とりあえず手元のテキストエディターで作ったTXTをインポートする形で間に合わせているけど、若干の不便は感じる。
MIDIデータ(SMF)をMMLに変換するツールはたくさん存在しているのだが、どれも一長一短あるというか、これさえあればOKってのが無い。 今メインで使っている奴も、使い込むたび不具合を発見してしまう。 因みに、必ずしもバグというわけでもなかったりする。
今使っているものは、ノートデータにオクターブの指定が入らないタイプ。 変換したMMLデータを別途用意したMMLファイルに貼り付けるんだけど、そこでオクターブ指定のコマンドも入れるので問題はない。というか、MMLの記述を改変する必要が少ないのでむしろ助かっていた。 ところが昨日、数オクターブの跳躍を含むノートデータにおいて、突如絶対値でのオクターブ指定が入ることが判明。 冒頭のオクターブ指定コマンドの意味が希薄になる。
数オクターブの跳躍って、旋律楽器でもあり得るが、ドラムトラックなどであれば頻出するわけで、避けて通れない。 自分なりの解決策はとりあえず見つけたんだけど、ボリューム指定などにも似たような挙動が見られる。 v8がボリュームのデフォルト値らしく、そこに相当するベロシティー値は(曲の冒頭であれば)端折られるのだが、当然コンパイラー側はそうであるとは限らない。 まだ気づいていないだけで、この手の小さな不具合が他にも大量にありそうだ。
- 4/12
未来について。
将来・老後に備えて、銀行預金を蓄えておくとか、保険の類に加入するとか、そういう行動を人は採りがちだが、その人には未来が見えているのだろうか。未来を感じるだけのイマジネーションがあるのだろうか、 私にそうは思えない。 「将来に備えて」なんて、心に隙間風が吹いただけだろう。 生きる自信さえあれば、そんな憂いはきっと消えてしまう。 実は人間は、無一文で死んだって何ら困らない。
私には未来が見えているのだろうか。見えているつもりである。 だから私は今日も、そこに向かっている感覚がある。 将来に備えたくなる人は、どこに向かっている感覚も持っていないだろう。
「お前の言う未来とは具体的にどういうものだ」と問われても、そんなの分からない。 輪郭すら覚束ない、眩しさのようなもの。 老後に備えたくなるという人に、それは見えていないだろう。
「君は夢の意味が分かっているか」と問われるなら、ほとんどの人は「分かっている」と答えるだろう。 私も昔は「分かると言うのだから分かっているのだろう」と何となく思っていたが、今は違う。 今の私は、相手の吐く言葉ではなく、その言葉を発するその人の「気分」を想像するようにしている。 そしたら物事を間違えることが格段に減った。
明日と言う日が自分を待っているような、そんな気がするなら、もう人生における問題のほとんどは解決したも同然だ。 私の言語は、この感覚を夢と名付けているのだけど、この感覚を持たない人というのは、要するに死ぬまで夢が分からない。 未来を感じることもできない。
- 4/11
統一教会について。
人間は心に映している世界(認知)こそがすべてである。 認知は、その人の言語機能と密接に関連している。 認知こそが行動・意思決定を左右し、その人が最後にたどり着く場所をも決める。 現代人のほとんどが「金」を心に映しているからこそ、それが日々の懸案となり、大部分の時間を溶かす。 無論私とて例外でない。面倒臭いことではあるが、あれが無いと生きるに難渋してしまう。
昆虫は糖分にたかるが、一万円札には見向きもしない。 心にそれを映さない。映すことが何ら生存上有利に働かない。 幽霊が怖いと言う人は、除霊・浄霊にコストをかけたりするだろう。 その人には幽霊が見えているのだから、それが行動に影響を与えるのは当然である。 一般人が初詣に行くのも葬式に行くのも、認知(信仰)にかかるコストである。
(旧)統一教会の信者は、お布施の額が信仰の深さを測る直接のバロメーターとなると言う。 世間では邪教の扱いだが、思想の善悪など、人間如きに容易に判定できるものではない。 少なくとも信者にとっては信仰そのもので、受難として、破産・家族の離散などに至ることもしばしばあるようだ。
配偶者や子供が統一教会に洗脳され、財産をすり潰している時、(信仰外にいる)家族などはたまったものでない。怒りの感情を爆発させる人は多いようで、それが一家の離散に繋がるケースも多いそうな。「邪教にそそのかされやがって」と。 しかし信者には家族とは違う世界が見えているのだから、泣いて説得にかかろうが、怒りに任せて殴ろうが、その認知(信仰)があらたまることはない。 今の我々が、ある日突然に金を無価値と見做すことが容易でありましょうかね。 小学生でもお年玉を喜ぶと言うのに。
割と最近、その統一教会に地裁からの解散命令が出たとか仄聞した。 裁判官などは現体制側の人間で、判断もそのスキームに最適化しているだろうから仕方ない面もあるが、彼らは物事に絶対的な善悪だとか、思想に正誤があるとでも思っているのだろうか。「客観的事実」ですら、この世界に存在するか怪しいと言うのに。 一応断っておくけど、私に統一教会の肩を持つ気はない。 むしろあんな薄っぺらい知恵の産物に、易々と取り込まれる人が一定数いることに驚きを禁じえないくらいだ。 解散命令にも特段反対ではない。
多少話は逸れるが、かくいう私も子供の頃、他の大多数の人に見えていない、いわば幽霊が見えていた。 だから当然行動の様式もある人が見れば異常であったろうし、周囲がそれをあらためさせることもできなかった。実際、周囲との軋轢が深刻化したこともあった。 今となって「こうすればあの衝突は回避できたろう」と思うこともあるが、衝突そのものは価値観を測る指標として役に立ったと今では思える。
ついでだがその幽霊、私には今でも見えている。故にそれは、私の行動・意思決定を支配している。 大人になって不毛な衝突をあまり起こさなくなった私は、成長して変わった(幽霊が見えなくなった)のではなく、処世の術としてそれを回避する手練手管を覚えただけだ。 本質は変わっていない。
人生にはフェイズがあり、若さ故の未熟さが残っている時期はある。 その未熟さとは、大抵が生存への執着から生まれているわけだが、それらは言わば夾雑物で、本来経験とともに削ぎ落とされるべきもの。 「あの頃は良かった」などと若さを尊ぶ人は、その夾雑物こそがその人の実体、つまりそんな人存在していないのだろう。
タレントなどで「ある時期に魅力的だったが、その後色褪せた」と言うような人がいる。 要するに成長のあるフェイズにおける態様が、周囲のニーズとたまたまマッチしたと言うことだろう。 魅力の失せたその人の方が時系列で言う後ろなのだから、そちらの方がその人の実体に近いということになる。 「魅力的でなくなった」と言うより「ある時期魅力的に映ったが、本来の姿は存外につまらなかった」ということ。 あるいは見る側のフェイズも無縁でなかろうか。
(本物であれば)芸術家に、時とともに色褪せるタイプはいないはずだが、それ様の現象はたまに目にする。 要するにその人は芸術家でなく、時流に乗った絵描きや音楽屋だったのだろう。
- 4/10
いわゆるトランプショックで株が乱高下しているらしい。トレーダーの皆さん、気が気でなかろう。 私は株なんて一切やらない(証券口座すら持っていない)からどこ吹く風だが、そんなことに気を揉みたくないからやっていないって面もある。 私の懸案の大部分は別のところにある。
あるフリー音源を落としてみたのだが、結局使わなかった。 サイズ的にもかなり大きくて(10GBくらいあったような気がする)、音質についても一定の評価があったもの。デモソングとかも聴いてみたが、それなりに高品質に思えた。 要は巨大サンプルで、複数のメジャーなプラットフォームに対応しているという。
デベロッパーのサイトに行くと、まず落とすにアカウント登録を求められる。 その後認証され、コードが発行され、ダウンロードページにも行けるようになったのだが、ダウンロードすべきファイル(RAR)が3つに分割されている。 ミラーサイトとかじゃなく、3つ全部をダウンロードせねばならないらしい。
落としてみた(ファイルサイズがデカいだけに時間もかかった)が、解凍でエラーが出る。 1は一応解凍できたが、2・3はCRCエラー。2だけは圧縮状態のままフォルダの中身を見ることができるのだが、1と同じ(名前の)ファイルが大量に含まれている。3に至っては中身を確認することさえできない。
公式サイトにBBSみたいなのがあるのだが、そこを見ると同様の症状に悩まされている人が多数いるようで、質問や「自分なりの解決策」の類のポストが溢れている。 「こうやれば使えた」とか「この解凍ソフトを使え」とか。 中には憤慨して「ゴミを公開するな」とか「時間の無駄」とか言う者も見られた。 「使うことまではできたが、一部ファイルが欠損している」というようなポストもあり。
ポストを参考にしてみたが、私の環境では結局うまく解凍できなかった。 一応1だけは解凍できており、音源としてロードできたりもしたのだが、プリセットのいくつかでエラーが出る。 また、発音できはするが、音源を構成するファイルが揃っていないのだから、正しい音が出ているのかも分からず、結局断念。
「フリー物なんだから、大したサポートもいるまい」とデベロッパーは考えたろうか。 しかしその音源はフリーであるが、デベロッパーは有料プロダクトを多くリリースしている。 そっちを売るための宣伝としてフリー音源を公開しているのだろう。 私が不思議に思うのは、そんな不完全・不親切なデータを公開して、それが有料アイテムの売り上げに繋がると思えることだ。 むしろ悪影響すら容易に想像できる。 少なくとも私は、そのメーカー発の商品を絶対買わないだろう。
- 4/9
トランプという人は「バカ」なのか。 そうとでも言いたげな識者の類を見かける。 私に「人の頭の良し悪し」などという難しいことを判定できる権能は無いが、アメリカ人が「バカに寛容」であろうことは何となく見ていて分かる。 日本人の言う「賢さ」にさほどの価値を置いていないのだろう。
昨日、米の関税(障壁)について触れたが、自動車について言えば、現状日本の関税体制にさほどの不正義があるとは思えない。 アメ車が日本で売れないのも、日本車がアメリカで売れるのも、関税をはじめとする不公正の結果ではない。
不公正でないのに「不公正だ」と相手が憤慨している時、我々はどうすべきなのか。 基本的には諦めるしかない。隣人は制御しがたいもの。 理非もない隣人を嘆くのも依存である。 「不正はない」と言う事実は伝えた上で、自分の生き残る道を模索すべきだろう。
しかし曲がりなりにも同盟国である日本に対し、こうもにべもない対応であるのはどういうことだろう。 日本への追加の関税は24%。イギリス・ブラジルは10%、フィリピンで17%、EUが20%である。 総理大臣直々の交渉にもほぼゼロ回答のようだ。
しかしこのタイミングで首相がああいう人物であるというのは、日本の不幸だとは思う。 私は石破首相に何の恨みもないが、あのキャラクターがアメリカ人に好まれるとは思えない。 もう少し、いわゆるNice guyのような人物を据えることはできなかったろうか。
アメリカが、今の日本政府を「親中政権」だと看做しているのではないか、という懸念は拭い難い。つまり手放しで友人と認めていないのでは。 総理大臣以下、官房長官・外務大臣などの布陣を見るだに、私でもそう思うが、あまりそういう視点で分析したような論調は、少なくとも既存マスコミには見られない。 トランプ氏がこの関税政策で、日本に言及する際、安倍晋三さんの名前を挙げておられたが、要するにそういうことじゃないのかね。
それにしても自動車産業は、この衰退の一途をたどる日本の、数少ない希望のような産業である。 逆に農業などは、零細化・後継者不足など諸々の問題を抱える典型的な斜陽産業である。
ここまで手厚く制度に守られながら、全くもって競争力を持たぬ非力な農業。 一方、さして国に守られているわけでもないトヨタの強さは何事だろうか。 むしろ守られていないが故に強くなったとしか思えない。
今の日本の一挙手一投足は、滅亡に一直線に向かっていると思わずにいられない。 個々の日本人に直接尋ねれば「成長すべきだ」・「豊かになりたい」などと言うだろう。衰退の元凶のような人らでもそう言うに違いない。 口にすることでなく、行動こそがその人の正体である。 結局、行きたいところではなく、流れ着いたところこそが、その人がはじめから目指した場所である。
- 4/8
いわゆるトランプ関税の件で、世間(というか世界)が揺れている。 日本も同盟国であるにも関わらずその高関税の標的とされたようで、動揺が広がっているようだ。
政治の世界から聞こえてくる声やマスコミの論調は、アメリカの主張に対するツッコミばかりである。 確かに指摘しようと思えば指摘できる点はあるのだろうが、特に米をはじめとする農産物に関して言えば、アメリカの主張は大筋で間違っていないと思う。私も日本の関税体制に不正義を感じる。 指摘できる点が多いのも、偏にその制度の複雑さ故にであろう。わざと難解にしている面もあるに違いない。
米のミニマムアクセスなど、その不正の端的なもので、要は不当な高関税を容認してもらう為の賄賂であろう。 ミニマムアクセス枠で入ってきた米は、事実市場にほぼ出回らない。消費者の選好に晒されない。 ライドシェアが潰されたり、ジャニーズが他事務所の男性アイドルのテレビ出演を妨害したのとソックリな構図だ。 国民のためでもなく、農業の未来のためでもなく、要は農業関係者とそれを票田とする政治家のための制度。 また出た。利権である。 この国は既に、末期癌に侵された人体のようになっている。
「ミニマムアクセスなどと言う複雑怪奇な制度など撤廃して、公正な関税率を設定せよ」と言うのがアメリカ側の主張であると私は理解している。 制度が複雑であるのも、不正の発覚を回避する目的が大きかろう。
総理大臣がアメリカ大統領と電話会談を行ったとか何とか仄聞したが、事態が好転する(日本側の望む形になる)気配はない。 アメリカの主張する700%の関税。条件次第では実際そのような税率になることもあるわけで、嘘を言っているわけではない。 ここを認めずして交渉に入ろうとしても、状況の打開は難しかろう。
私がこの件の「交渉役」を仰せ付かったら閉口してしまうだろう。 「正しいこと言っている相手」を言いくるめるのは難しいので、「これを機会に不正をあらため、米の関税を下げましょう」とむしろ日本側に進言してしまいそうだ。
日本と言う国は、隅から隅まで不正に侵されている。本当に不正ばかりを好む卑劣な民族である。 不正を指摘されてなお、相手の揚げ足を取って自らを正当化している。 まあこれも想定の範囲内ではあるけどね。 不正が深刻化するのは、それを正当化する(愚にもつかぬものでも)理屈があるケースが多い。 「農家の皆さんのため」とか、「自給率が~」とか、あれこれエクスキューズはあるのだろうが、要はこれも利権、あるいは選挙対策に過ぎず、人類規模での視点に照らせば単なる不正である。
私は今の日本を「滅ぶべきもの」と見ているので、こういうこともあり得べしと思う。 淘汰され行く者の断末魔の苦しみなのだろう。
- 4/2
スチール撮ってました。
- 3/29
自然界には摂理とでもいうべき力学があり、古の一神教徒はそこに神意を感じた。 中華世界にすら「天」と言った超絶的概念が存在した。 人間の言語機能はそれを感じずにいられないのだろう。
不思議なことに、歴史上、日本人はそれを感じなかったらしい。 日本人の言う神は神話の登場人物で、非日本社会で言うところの仙人とか妖精とかの類である。 「絶対」とは根本的に違う。
神は合理的である。ロゴス(論理)こそ神である。 神にたどり着けなかったと言うことは、論理的思考ができなかったということ。 今の日本社会の体たらくを見ればそれも納得できる。 神は不正を許さない。脆弱なものを淘汰する。 そこに例外はない。
贅沢はしたいが金は払いたくない、と言う駄々っ子のような大人たち。その駄々っ子に嫌われては立場が危ういと、親は姑息な解決手段として易々と「借金」を選び、それを重ねた結果、借金の総額は天文学的数字に膨れ上がり、社会は完全に行き詰った。
「制度を抜本的に作り直そう」と言う声が為政者から聞こえれば、それは即ち彼が為政者の立場を失うことを意味する。 自縄自縛とはこのことで、宿題をしたくない子供の言うがままにすれば、その子は深刻な学力の低下を招き、将来社会生活にも難渋するようになるかもしれない。 政治のせいとか親のせいとか、誰に責めを負わせようとしたところで、ツケを払わされるのは本人である。必ずそうなる。
コロナの馬鹿騒ぎで、この国は100兆円規模の公金を浪費したと言う。 これも必ず日本人が耳を揃えて返さねばならない。 増税によるかインフレによるかその他の何かによるか分からないが、必要な分を吸収するまでこの「取り立て」は終わらない。 この因果が分からないのは神意を感じていないからで、論理性の欠如である。
腋臭症、いわゆるワキガは脇の下にあるアポクリン腺からの分泌液による。 ワキガ解消のための手術とて、その汗腺を切ってしまうと、一時的には臭いが収まるものの、やがて全身からワキガの臭いを発するようになったりするそうだ。 排泄物が臭いからとて、肛門や尿道を塞いでしまえば万事解決するか、そんなわけがない。 神は見逃してくれない。
この状況に及んで野党は揃って「減税」を叫んでいる。末期症状のようにも思えるが、いわゆる幕末の頃、今で言う野党とも言える諸藩・志士たちは、こぞって攘夷を叫んだ。 無理に決まっているしそれは正答でもないのだが(事実倒幕勢力が作った明治新政府は欧化・開国政策を採った)、徳川幕府の死期を早める効果はあった。 今の減税もそれかと思ったりする。 だから民が減税を望むならそうしたらよろしい。相応の未来が待っているだろうけど、神は合理的だし矛盾を許さないから、結局なるようになる。
減税を叫ぶ倒幕勢力は、民意の追い風を得てより効率的に現体制を毀つ。 民は相応の割を食うが、それは仕方ない。 明治維新後にも、士族はいくつも乱を起こしたし、百姓は重税に一揆で応えた。どれ一つ成功しなかったが。 神はそんなに甘くない。