スタッフ日記[2025]

[文 / 益田(制作)]



  • 9/5

Amigaのパンニングについてのメモ。 AmigaのサウンドチップであるPaulaは、4チャンネルを2チャンネルずつ左右に厳格に振り分けるという、特殊なパンニングを行う。 初期のAmiga用トラッカーアプリであるProTrackerは最大4トラック、1~4の各トラックはLRRLにPANが振られていたが、これは改変不可の仕様であった。曰くハードパンであると。 後発のHivelyTrackerなどはPaulaに送られる前段階の信号をソフトウェア的に処理することによってより柔軟なパンニングを実現していたが、Paulaそのものの仕様は変わっていない。 PSGなどのサウンドチップ直接制御型と、単なるサウンドI/OデバイスであるPaulaとの違いが顕著に表れている部分である。

上で挙げたAmiga用トラッカーアプリは、ProTrackerもHivelyTrackerもWindows移植版がフリーソフトで存在する。 私はどちらも導入しているが、例えばProTrackerにはMOD2WAVなるコマンドがあり、ロードしたMODをWAV化できる(本家Amiga版にそんな機能はない)。 そこで生成したWAVを波形で開いてみると、パンニングがおかしい。要するにPaulaの仕様に即していない。完全に無視してセンターにパンニングしているとかではないが、腰だめで見て6:4とか7:3ぐらいの割合で、本来左右に振られるはずの音が混ざっている。 ProTrackerのWindows移植版だけでなく、多くの現行のMODプレイヤーも同じようなものが多い。

何故そうなるのか。 最大の理由はPaulaの仕様がリスニングに適していないからだ。 初期ビートルズのステレオ作品のように、例えばベースが左チャンネルからしか聞こえてこない、というような不自然なパンニングで、純粋な鑑賞対象としては聴きにくい。 それをややマイルドにアレンジしたものが現行のツールで、曰くソフトパンであるという。

リスニングのための便宜であるというのが最大の理由ではあるが、Paulaの仕様を完璧に再現するのは、それはそれで技術的に難しいらしい。 私はAmigaのサウンドを極力忠実に再現したい。再現できる環境を持ちたい。 なので、現行ツールの仕様は有難迷惑な部分がある。 調べてみたのだが、(実機を使わず)一番忠実なオーディオデータを作るには、エミュレーターに立ち上げたProTrackerの音をキャプチャーしろ、とのことである。 しかし(レンダリングでなく)キャプチャーって、5分の曲なら5分かかる。また、音屋なら分かるだろうが、毎度曲頭の無音部分の尺が違うなどという、DAWで扱いにくいデータになる。 このプロセスを採用するのは避けたいところだ。

随分古いソフトだが、DeliPlayer2ってのがあって、これがかなりAmiga実機のサウンドに忠実であるらしい。 しかしとっくの昔に開発が終わっていて、公式サイトは残骸のようなものが残っているだけ、データのダウンロードもできなくなっている。また、DeliPlayerはフリーソフトなのだが、いくらかの制限がある。その制限を取っ払った上位版(かつては有料)のDeliPlayerProってのがあって、それが欲しいのだが、データは公開終了、作者にコンタクトすら取れなくなっているようだ。

しかし非公式であるものの、DeliPlayerはいくつものサイトで(複数のバージョンが)公開されている。 非公式だから怪しげなところもあるが、とりあえず導入してみた。 結論としては、サウンドはかなり高品質というか、実機に忠実であると思われるが、いかんせんソフトが古過ぎて、例えばWindows11上では挙動が不安定である。 確かWindows98だかの時代に開発されたものらしい。

ProTracker用MODのオーディオ化、どのような手段を採用するか、いまだ検討中である。 CygwinあるいはWSL2上でUADEを立ち上げて、とか他にもいくつか方法がありそうなのだが、できればコマンドラインツールみたいなのは避けたいところ。 良い方法あったら教えて欲しい。




  • 9/2





MODシーンはチップチューンの走りだと認識しているのだが、80年代後半のムーブメントである。コモドールのC64は80年代初頭のリリースで、SIDチップを使ったチップチューンがその翌年あたりから生まれていたという。チップチューンの嚆矢といえなくもない。

しかしMODがProTrackerなどの「トラッカーソフト」のオペレーションによって楽曲が制作されていたのに対し、初期のSID系チップチューンは機械語で直接レジスタを叩くというような、いわばプログラムであった。やれる人は相当に限られていたろう。やはり狭義のチップチューンの始まりはMODから、ということになるのではないか。


私は今、MODと同じくらいHVL(AHX)制作に執心している。 MODも面白いのだけど、所詮はサンプルを貼り合わせるような格好なので、他の(例えばフェアライトでの)音楽制作などと大きな違いがない。 一方でHVLの方はプリセットされた基本波形を弄って音色を作る形の、ソフト(DSP)シンセなので、音の個性が強い。 ツール類が貧弱なところが難点だが。




  • 9/1

少子化について。 どうして少子化は止まらないのか。 欧米や日本だけでなく、中国や朝鮮半島も深刻な少子化に見舞われているという。人口大国であるインドも出生率は低下、人口維持水準を既に下回っていると言い、教義上多産を奨励するイスラム圏においても、ほとんどの地域で出生数は人口維持水準を下回っている。 アフリカですら少子化の傾向が見られるという。

人類はある文明段階・歴史段階に到達した暁に、人口を減ずる生き物らしい。これは地球規模での現象なので、ほとんど疑いの余地が無い。

少子化・人口減が他地域に比べ早期に始まった先進諸国では、少子化対策が挙って行われたが、すべて失敗した。 ハンガリーを成功例として扱う向きがあるようだが、国を傾けるほどの財政出動の効果として、近隣諸国との有意差を生まなかった時点で、失敗と評価するのが妥当であると思われる。 ハンガリーの異次元と言われる少子化対策については、興味ある方は調べられたし。

人類は現在進行形で個体数を減らし続け、如何なる対策も功を奏さない。 何故か。 それは人類が、ある文明段階に達し、それまで映していなかった現実を映すようになったから。

野口英世はウイルスの存在を知らなかった。江戸時代人などウイルスどころか細菌の存在も知らなかったので、現代のコロナ騒動のような馬鹿げた狂騒とも無縁だった。そういうものが行動に影響を与えなかった。その代わり、別の前近代的迷妄の中にいたので、それ相応のコストも払った。呪詛対策の祈祷料とか。

ホンの数十年前、昭和時代の女性は、ほとんど腋毛の処理をしなかったし、ブラジャーもしなかったし、電車やバスなどの公共交通機関内で平然と「授乳」を行う人も多く見られたそうだ。 今でもアフリカの○○族だとか、各地に残る未接触部族の類では、上半身裸の女性などが見られる。縄文時代の日本人だって半裸のような姿で生活していたろう。

現代女性に「上半身裸で生活しろ」とか、「電車内で授乳しろ」と言っても、するわけがない。「すれば○○税を減免します」などと言っても効果があろうはずがない。女性がそういうことをしていた時代と現代では、人々の映している現実が違うから。そして、その歴史と言うものは、複雑怪奇であるし、基本的に不可逆である。 時間は時に逆戻りしたかのように見えることがあるが、たいてい別の条件下に表面上似た様な現象が起こっているに過ぎない。錯覚である。

私の結論としては、人口減は(少なくとも短期的には)止まらないし、対策も功を奏さない。 今後人類は劇的に個体数を減らすかもしれないし、結果万物の霊長たる地位を追われるかもしれない。あるいは滅びるかもしれない。 でも仮にそうなるのであれば、それはそれがこの宇宙への貢献、自然の摂理と言うこと。抗っても仕方ない。




  • 8/29

AHXを作ろうと思っていたんだけどHVL(AHXの拡張フォーマット)に変更した。 ほとんど違いはない。私にとっては、多少PAN設定の自由度が上がる程度。 そもそもこの度の取り組みは「実機再生の再現」を主眼に置いているのだが、AHXもHVLもどちらも実機で再生できる。HVLが後発・拡張型というだけ。AHXに拘る必要性も薄い。

HVLを編集できる現状唯一のソフトであるHivelyTracker。一応MODが読めるのだが、かなり厳格なフォーマットに則していないといけないらしい。制限を超えると、読めはしても内容がメチャクチャ。 MODには細かい「バージョン」のようなものがあるようで、扱えるアプリケーションによって制限が異なる。これも厄介な点で、あるソフトで弄ったMODが他のソフトで読めなかったりすることが頻繁だ。 特に上記HivelyTrackerのような最古参クラスのアプリケーションは。 音域3オクターブ、Ch数4、このあたりは必須である。

HivelyTrackerで使えるノートの音域はC1-B5の5オクターブなのだが、ロードできるMODがほとんど最初期のバージョンなのでC1-B3の3オクターブまでのものに限られる。 その3オクターブに収めたデータを読み込むと、必ずと言って良いほどかなりの低音で再生される。 ロード後にトランスポーズすれば良いわけだが、その方法が一筋縄でない。 一曲分のトランスポーズだけでも大変な手間である。

当時のMODの音域制限である3オクターブが、HivelyTrackerで5オクターブに拡張されたのは、技術的に見ると当然と言うか、音色(インストルメント)がサンプルベースでないので(いわばソフトシンセ)、音程変化には柔軟だった。 当時の音屋たちには結構大きな変化だったろう。 しかし当時としては仕方のないことながら、5オクターブのMODなど想定されておらず、その後その不具合を補うツールも出ていないようだ。 AHXやHVLなどがMODシーンのような隆盛を見せなかったのもあって、ツール類もMOD関係に比べればやや充実を欠く印象。




  • 8/27

MOD作りに励んでいる。 だんだん作業のフローが見えてきた。

OpenMPTというトラッカーを導入した。多分現行のトラッカーの中ではかなり高度の編集機能を持っていて、メインとすべきなのだろうけど、インターフェイスに面白みがなくて、やる気がでない。 しかし必須のツールとはなりそう。

まずXMで曲を作った後にMODに変換するようなワークフローなのだが、そのコンバートの際に不具合が頻出する。 これはある程度経験を積むことで多少は解消されそうだが、現状かなりの難儀である。

今MOD作りのメインで使っているトラッカーはMilkyTrackerって奴なのだが、OpenMPTとの併用って感じになりそうだ。 ここ最近で、トラッカーだけでも5~6個は新たに導入したような気がする。もちろん全部使い込んだりしないけど。ファイルの検証のためだけに入れたようなものもある。




  • 8/26





私は、魅力的・誘惑的に振舞う人とは、距離を置いてしまう。できれば関わり合いたくないから。 例えば女性は、年を取ればオバサンになるわけだけど、それで良いのだと思う。事実オバサンなのだから。 オバサンなのにオバサンでなくあろうとする人は、それによって何かを得ようとしているわけで、収奪の動機という、醜さを抱えてしまっている。

魅力的・誘惑的に振舞う人は、何かを貰うつもりである。奪うことも乞うことも、力関係の水位に違いがあるだけで、要は同じこと。 そういう人は、愛を感じ取りにくい認知を抱えているのだろうから、人間関係もそれ相応のものに落ち着くだろう。相手の愛に共感できるなら、人は自ずとそういう行動を取れなくなる。 愛の無い人は、目の前にいる愛の無い人の愛の無さに気付けないから、そういう人ら同士で離合を繰り返す。そこにあるのは友情でなく政治である。政治なのだから、微妙なパワーバランスの変化によって瓦解する。

私はその人の「得る能力」に価値を感じない。何に感じるかというと、それは「与える能力」、その可能性。






  • 8/24

MIDIデータ(SMF)をトラッカーのデータに変換するツールがあると聞いて導入してみた。以前から「そういうものがあれば助かる」とは思っていたのだが、真剣に探していなかった。 この度導入してみた次第。

使ってみた感想。 使えない。変換後のデータに抜け漏れが多すぎる。 SMFをMMLデータに変換するツールはいくつもあって、私も平素使わせてもらっているのだが、確かにそれとて変換精度は完璧とは言い難く、修正・補完の作業は必要になる。しかし、MIDI→トラッカー用データ、の変換ツールの精度はそういうレベルではない。

確かにMIDIデータとトラッカーのデータは、データとしての性質というか構造が違いすぎるので、変換が容易でないというのは理解に難くない。しかも私の場合、単にMIDIデータをインポートしてトラッカーで弄るだけでなく、最終的にAmiga形式のMODと言う、トラッカー系のデータとしてはほとんど最古のものに変換する必要があるので、二重にロスが出る。 ノートは抜けるし細かい設定・パラメーターは飛ぶしで、正直使い物にならなかった。 少々の不具合ならデータを補完しつつ作業を進めることも考えたが、熟慮の末、一からトラッカーのデータを打ち込む方が早いと判断した。




  • 8/19

AmigaのサウンドチップであるPaulaは、サウンドチップと言ってもPSGなどのようの音声合成器というより、多少の癖はあるが単なるサウンド(I/O)デバイスである。 だからして、Amiga系のチップチューンは、他の一般的な音源チップ直接制御型のチップチューンとは構造が異なる。 いわゆるチップチューンはAmiga発だったわけで、こちらがスタンダードと言えなくもないが、全体を俯瞰すると特殊例に属するように思う。

Amigaのサウンドはソフトウェア的に生成されたものである。サンプルやDSP型のシンセサウンドをソフトウェア的にMixしてPaulaに送る。 だから、ソフトウェア面の改良によって、本来の4Chという制限が大幅に拡大されたり、PANの自由度が劇的に増したりもした。 PSGの矩形波を10系統発音させることなど不可能である。

私はAmigaのサウンドを再現したいと思っているのだが、自由度が高過ぎるのも悩ましいところだ。 それ固有のサウンドが定義しにくくなるから。




  • 8/15

ぴゅう太の音源部はPSG様の何か、あるいはスーパーカセットビジョンのμPD777C/μPD778のように固有のチップではないかと思っていたのだが、調べてみるとどうやらSN76489のようだ。やや興醒めのような。


MODやその派生品といっていいAHXを作ろうと思っている。これ関係のツールが、基本的に全部フリーなのはありがたい。もっとシーンを形成する人口が多くても良さそうなものだが、いかんせん古過ぎる。そもそも日本ではプラットフォームであるAmigaが流行していなかったところも痛い。 ホットでないから情報も少ないのだけど、まあ海外サイトを中心になんとか最低限必要な情報は集められたと思う。




  • 8/14

首長竜について考えていた。首長竜はいわゆる恐竜ではないのだが、多くの恐竜と同じく白亜紀末に絶滅した。 「首長竜」は多分学術的な呼称(カテゴリー)ではないと思われるが、日本でもフタバサウルスなど、化石の発見例がある。

その名の通り首が長い(プリオサウルス類を例外とする)。 どれだけ長いかと言うと、既知のものの中で最長の首を持っていたと言われるアルバートネクテスなどは11.6mの体長のうち、首が7mとある。頚椎は76個だそうだ。 生存上、どのような利点があったのか、皆目分からない。

私が不思議に思うのは、現生動物に類似のものが全くもって見られないことだ。これは竜脚形類の恐竜などについても同様に思う。 何故あのように収斂する動物がいないのか。あのニッチはどうなったのだ。 この「類似の現生動物がいない」という点だけでも、ネッシー(中生代の水棲爬虫類の生き残りとして)の実在は疑わしく思われて仕方ない。まあネッシーはそれ以前に荒唐無稽だが。

類似のものが見られない、ということは、それをあらしめる環境・条件がないということである。 首長竜そのものでなく、その外の世界に原因があるということ。 白亜紀末の大量絶滅が、通説の通り隕石衝突によるものだったとしても、それを機にその後全く類似の進化・収斂をたどる者がいないと言うことは、つまりは首長竜は早晩滅びる運命にあったのかもしれない。




  • 8/13

ProTrackerというAmiga用トラッカーは、当初有料ソフトとして開発されていたようだが、曲折あってフリーソフトとして公開された。 先行のUltimate Soundtrackerは商用ソフトなのだが、UIなど酷似しており、あれを下敷きとしたことは疑いない。 ProTrackerはその後MODシーンでのスタンダードとなる。Windows移植版もあり、今も現役である。

フリーソフトは結構だが、80年代当時、インターネットもなかった時代にどうやって流通したのか気になって、調べを入れてみた。

PCショップのような専門店の店頭で「コピー」をさせてもらえたらしい。他にも郵送で請求することもできたという(あるいは個人間でのコピーも容易だったらしい)。FM TOWNSのフリーソフトコレクションの話に似ている。 そんな形で普及するものなのだと感心してしまう。 この「熱」こそが、私が知りたい何かであったりする。




  • 8/12

連休の間、MOD作りに励んでいた。曲作りではなく、曲作りのための環境整備。 だんだん分かってきた。 初期のMOD作成ツールに、代表的なプリセット音色集があったようで、現在でもそれが入手できる。最初はそれをメインに使うことになるだろうと思う。

HivelyTrackerってものについても調べている。これもフリーでWindows版もある。 MOD作成用のトラッカーは、基本的にサンプルを張り合わせて曲に仕上げるような作りなのだけど、HivelyTrackerは違う。 トラッカーである点は同じなのだけど、インストルメントがサンプルベースでなく、基本波形を弄って作る音色、要するにシンセサイザーだ。 ファイルがパラメーター情報しか保持していないので、(サンプルを含む)通常のMODよりサイズが軽い。






  • 8/7

MODについて。昨日の続き。

MOD形式でファイルを保存できるトラッカーは数多あるが、Amiga実機で再生できるMODを作るのは難しい。実機の仕様がシビア過ぎるからだ。 最大4Chであるとか、サンプルが8Bitであるとかはまだ良いとして、ファイルサイズの制限が厳しかったりするのだろうと思われる。

私は実機で再生可能なMODを作りたいので、基本仕様に忠実でありたいが、ファイルサイズ(つまりは曲長)だけはどうしたものか。 昔NSF(任天堂初代ファミコン用サウンドファイル)を作り始めた頃にも、バンクの制約には泣かされた。 実機の制約であるのかよく分からないが、コンパイラーには厳然と制約が存在した。 いくら実機で再生可能であることを優先したとしても、30秒のループとかだと歌入りのPOPSに転用できない。

Amigaそのものやエミュレーターでの曲作りはやらない方向だ(マトモにできた試しがない)。 今のところ、MOD生成可能なトラッカーを使うつもりなのだが、選択肢が多過ぎて迷うところ。 有名なところでMilkyTrackerってのがあるのだが、それを使おうかとも考えている。スマホアプリ版まである。

余談だが、Amiga純正アプリにProTrackerってのがあるのだが、それのWindows(移植)版が存在する。GUI画像を見る限り、ほとんど本家と瓜二つである。 検索すればほぼ最上位に表示され、公式らしきページのトップからクリック一発でダウンロードできる。全く悪びれる風でもないのだが、あれって合法なのだろうか。 念のためChatGPTに聞いてみたが、曰く合法であるという。 もうこちらで判断するのが難しい。


トラッカーは普段から使っているので、新しいものでもそんなに無理なく使えると思うが、ノートの配列はさておき、インストルメントのエディットが大変そう。 MODって、基本サンプルを並べるもので、矩形波とかそういうタイプのものではない。 サンプルベースのインストルメントが不可欠になるのだが、手元にあるトラッカーにプリセットの類はない。

幸いなことに、自作インストルメントが多く公開されている上、MODそのものも多く公開されている。MODからインストルメントを引っこ抜くことは可能だ。 私はそもそもシンセでの音作りをしない音屋なので、かき集めたインストルメントを並び替える作業にとりあえずは取り組みたい。




  • 8/6

今更なんだけど、MODを作りたいと思っている。 知らない人のために説明すると、Amigaという今となってはレトロコンピューター準拠の音楽ファイル。 リアルタイムではProTrackerなどいくつかのトラッカーがAmiga用アプリとして存在したのだが、その後それを発展させた非Amigaトラッカーが乱立した。 Windows用も無論ある(多分一番多い)。

「発展させた」というだけに、フォーマットを拡張したようなものがほとんどで、それら後発のトラッカーで作成したMODは本家Amigaではもはや再生できないものが多い。 私はAmigaで再生できる内容のMODが作りたいのだが、これは迷うところ。多分曲の長さとか、そういう基本的な部分でも障壁がありそう。 因みに後発のトラッカー類、ほぼ全てフリーソフトである。というか、この手のトラッカーで有料のものなんて存在するのだろうか。

今更本物のAmigaを買おうと思うはずもなく、エミュレーターでの制作ってのにも正直食指が動かない。 エミュレーターって結局不便で、それを使っての楽曲制作なんて現実的でない。少なくとも私は、他のプラットフォームも含め、やらない。

今メインで使っているトラッカーにAmigaのエミュレーションモードがある。 基本的な構造は同じようなものであると思うのだが、残念なことにMOD形式での出力ができない。 せいぜいVGMか、あるいは直接オーディオでのレンダリングか、って選択になってしまう。 できれば私はMODそのものを作りたい。

MODでファイルを保存できる非Amigaトラッカーにて、Amigaで再生できるMODを作るか。 4ChまでとかインストルメントのWAVが8Bitとか、色々制約はあるのだが、音の雰囲気だけでも本家に近付けたい。 めんどくさくて断念するかも。基本トラッカーであれば今使っているものと使用感に大きな違いはないはずなのだが、ちょっとした方言のようなもの(エフェクトの違いとか)があるだけでも億劫にはなってしまう。 あんまり多種類のプラットフォームを股にかけると、作業効率が落ちて良くないですね。






  • 7/30

歌録りが二件ほどあって、今編集作業中です。






  • 7/25

日米の関税交渉関係のニュースを見ていたら、目を引くものがあった。

色々な業界の人らにインタビューを行っており、それぞれ立場からの感想を述べていたのだが、安堵と不安の入り混じった複雑なものだった。 目を引いたというのは農業関係者のコメントである。 彼らは今回の結果を受け「農業を交渉の材料にしやがって」と怒りの感情を爆発させていたのである。 コメの関税を寸分も動かさなかったというのに、交渉の俎上に上がっただけで不快であるらしい。

そもそも農業(米作)関係者は、過剰に保護されているが、それを当然・当為と思っているらしく、微塵も感謝の気分を持たないように見えた。 利害政治の当然の帰結なのだろう。

農業関係者らは利を食わされているが、それが愛に裏打ちされた関係でないから、そこに愛の返報は当然無い。 利を食わせている側(ここでは自民党)も自らの集票のための便宜であるので、当然愛に拠らない。 愛など成立するはずがない。存在していないのだから。

愛が成立しない関係性において、与えられた何かは、道端に落ちていた小銭と同じである。 施しを受けた側も感謝など持ちようがない。それどころか、もう一枚拾える方法はないかと、与えてくれた相手を揺さぶり続ける。 醜い者らに我々は関わるべきでない。




  • 7/24

自民党の中から「首相下ろし」の動きが活発化しているそうな。当然そうなるだろう。 今の首相が居座り続ける限り、選挙の度に自民党は議席を失う。自らの利益のみを追求する者どもの、断末魔のもがきと言える。 政治というものの醜悪さが滲み出ている。

自民党、現政権を「利権政治」と揶揄する向きがあるが、彼らの行動原理は利権のみではない。 「落選の恐怖」。これもそれに劣らぬ原動力となっている。 我が身の利益のみを追求すれば、当然そうなる。

政治とは利害で成立している。 だからあるバランスが崩れると、このように醜く土崩する。 彼らの紐帯が「友情」に拠るものであったなら、まったく違った動きが見られたろう。 友情は永遠である。


私が芸術を愛して止まない理由は、それが真善美そのものであるから。 「AとBではどちらが正しいか」という設問に対し、思索に思索を重ね、正しいものを選ぶ。 政治とは、同じ設問に対し「正しいのはAだが、情勢上Bを取る」とか、「どちらが正しいかはさておき、波風立たぬよう、とりあえず真ん中を取っておく」というようなもの。 浮世にそれが必要であることをやむを得ぬとは知りつつも、偽悪醜そのものである。できることなら関わりたくない。




  • 7/23

参院選の感想。 これで消費税減税に向かうのだろうか。 物価高対策に給付金や減税だと。日本の政治にはマトモな経済のブレインはいないのか。

今後日本は、かなり高確率で更なるインフレに見舞われるだろう。 この破滅的財政状況で、更なる放漫財政に突き進むのだろうから。 まあ日本人が選んだ道だから仕方ない。 アルゼンチンのミレイ政権も、一夜にしてできたわけではない。一回塗炭の苦しみを味わわなければ何も学べない民族なのだろう。

先の大戦と同じで、国民が喝采した国策こそが、その国民を血祭りに上げる。 巻き添えを食う人らは堪ったもんじゃないな。


日米の関税交渉、一応のけりがついたらしい。 結局コメの関税については、寸分も動かさなかったようだ。その代わりのお土産を山ほど積んだのだろう。 日本人はこういう「強者からの無理難題」に耐える精神構造を持ち合わせているような気がする。 諸藩が徳川幕府から命じられた「手伝い普請」みたいなものだと思えば。

あくまでミニマムアクセス米の枠内でだが、米の輸入拡大なども約束したようだ。 不当な関税を容認してもらうため、彼ららしく賄賂を積んだらしい。 おそらく今回の交渉で、この条件はかなり早い段階で日本から提示されたはずだ。 日本人は、ミニマムアクセスが一種の「ペナルティー」であることを、一刻も早くコンセンサスとすべきではないか。 そもそも現時点で、日本に「コメの自由化」を政策として掲げる政党が皆無であることが絶望的だが。




  • 7/22

ポケモンミニの音源(エミュレーター)を使った曲を作っていた。疲れた。

神田優花の次のアルバムについて、二つの構想を同時に進めていたんだけど、軌道修正するかもしれない。 二つの構想というのは、POPSとちょっと尖ったシンセサウンドみたいなもの。その二つのアルバムを同時進行で作っていたつもりなんだけど、一枚にまとめてようかとも思い始めている。まあ二十数曲も作るとなるとブランクも開きますしね。

その代わりってことでもないんだけど、チップチューンシリーズの第二弾を出そうかと思っている。 既に10曲くらいストックがあるけど、カラーがまとまっていないので、一枚にまとめるべきかは迷うところ。






  • 7/15

半月も更新間隔があいてしまった。まあ色々やることがありまして。 年内に6タイトルくらいリリースする予定で、今事務作業を進めています。詳細はまたあらためて。