Staff diary  
業務日誌[2007]

[文 / 益田(制作)]

9/30(日)

先週はボーカルを2曲分ほど録ったのだが,うち1曲は単純に分量(録音テイク)も多いし,その他諸々の理由で,編集作業がかなり難儀なことになっている. まあ,腰だめで見積もっても,その曲の編集は通常の歌物の三倍分ぐらいの作業量になりそうだ. 今週中に新しい曲のオケ作りに入ろうと思っていたのに,先が思いやられるな.


9/29(土)

神田優花,新曲のレコーディング(歌録り). 今回の曲はJAZZナンバーで,大部分が英詞だったのですが,神田優花もずいぶん英語の発音が良くなった. この曲,残念ながらリリースの予定は現時点で全く立ってません. 以下,今週のレコーディングの時に撮った写真.

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神田優花は,とある曲のコーラス入れの予定があるので,今回のレコーディング後は,早速その曲の打合せに入ってました.


9/28(金)

三日振りの更新.やや間隔が空いてしまったが,特に報告すべき事も無かったので. 今週は2件ほどレコーディング(歌入れ)があって,ほとんどその仕込みに追われてました. もう9月も終わりか.

下は今週のスタジオ風景.

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9/25(火)

私は曲の構想を練る時など,よく喫茶店やファミレスみたいな場所に籠るのだが,ひどい時は半日ぐらい長居する事もある.我ながらメーワクな客だ. いつも仕事場でばかりものを考えていると,息が詰まりそうになるので,軽い気分転換なのである. 一体,作曲ってものは構想段階というプロセスが不可欠で,PCやレコーダーに向かって実際に音を作っていく作業なんてのは,かなり後の工程になる. 今日はこれからその旅に出かけるので,今出来る限りの仕事を片付けている.


9/24(月)

影山リサは,今週末に新曲のレコーディングをする予定なのですが,もう次やる曲まで決まってます. 数年前から温めていた曲なので,既にオケなんかはほぼ完璧な状態です.早くマスター上げたかったので,この度やっと歌録りに入れるのが嬉しい.

実のところ私は,自分の作品がパッケージなどの形で音源(商品)化される,という事態に然程の関心が無い.当然ながら,それ(商品化)に付随するプロモーション活動に対しても然り. 無論全く興味が無いわけではないが,マスターが上がることに対する関心の方が間違いなく高い.極言すればリリースなんてオマケだ.

日頃から言っていることなのだが,私はいつも自分が聴きたい音を自分で作っているようなもので,作詞も作曲もアレンジも演奏もリハーサルも歌録りもMix・マスタリングも,全部その為の作業だと思っている. 結局私がそんなヤツだから,営業(プロモーション)が常にお座なりになってしまうのかもしれない.あんまり良いことではないですね.


9/23(日)

神田優花,新曲のリハーサルでした. つい先日取り掛かり始めたばかりの曲なんですが,今週末には歌録りの予定です.

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9/22(土)

影山リサ,新曲の最終チェックでした.来週歌録りになります. 下は今週のスタジオでのカット.

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再来月のことなので,ちょっと告知には早いのですが,影山リサは11/13(火),ラジオに出演予定です. 当日近くなったら,またあらためてお知らせします.


9/21(金)

やっと先週末に録った音の編集が終わった. 以下,今週のスタジオで撮った写真をUP.

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9/20(木)

先日(9/3付)このページで,『歌手や作曲家などというものも,歌や音楽について考え抜いた人がなるべき職業だと思う』というようなことを述べたのだが,イマイチ伝わってないような気がする. そこで『歌について全く考えた事が無い人の歌』がどんなものか紹介したい.

王貞治という野球人がいる(現在プロ野球監督).「世界の王」とか言われている人で,おそらく日本人で知らない人はいないだろう. 世界のホームラン王になるぐらい超一流の野球選手なのだから,当然ながら野球について考え抜いてきた人だ.野球について考え抜くあまり,これまた当然ながら,歌についてなどおそらく思いを馳せた事すら無い. その王氏が現役の頃,レコードを出している.そこまで歌について考えた事が無い人間が,野球人として大成し過ぎたあまり,ファンサービスの一環として音源をリリースする破目になってしまったのである. 能書きはさておき,下にリンクを貼ったので,とりあえず踏んでみて欲しい.本来ならレコードなど絶対に出さないような人が,「ファンサービス=野球の延長」という,已む無き事情によってレコーディングに臨んでしまった,人類史における貴重なサンプルなので,聴いてみる価値はある.

白いボール」 song by 王貞治

聴いてもらえただろうか.決して彼はクスリをやっているのではない. 歌について考える時間を一秒たりとも持った事が無いのである. 普通の凡人ならどうしても,「どうやったらカッコ良く歌えるか」などという雑念がアタマをよぎってしまう.色気を出して,ホンの僅かのビブラートでもかけようものなら,上の歌にはならない.きっと彼は,この曲のレコーディング中にも野球の事を考えていたに違いない. 言っておくが,彼に歌手としての素質(身体的条件)が備わってないのではない.どう考えても十分な時間を取って作られた録音物でもなく(典型的な企画物),当時はピッチの矯正ツールなどほぼ皆無である時代であるにも関わらず,音程やリズム自体は大きく外していない. 音感・リズム感がそれなり良いのだろうし,プロスポーツ選手なだけに筋力がしっかりしているのだろう.但し,歌心というものが絶無である.

歌心などという夾雑物がアタマに寸分も入り込まないほどに,彼は偉大な野球人なのだ. 歌を歌う人は,当然その逆であらねばならない(他の雑念が入る余地の無いほどに歌について考えねばならない)のだろうが,常人にそれはおそらく不可能だ. 私のような半チクな音屋は,王氏の爪の垢でも煎じて飲まないといけないのかもしれない.


9/19(水)

片飛鳥,昨日はラジオ収録でした. オンエアした楽曲は「マイ ディア」と新曲「ごめんね。」の2曲,次回作の告知を兼ねての生出演でした. 以下,昨日の収録時に撮った写真をUP.

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リアクション次第では,今後も色々と露出を増やして行きたいと思ってます.


9/18(火)

以前からアナウンスしてましたが,本日18:00から片飛鳥が,かつしかエフエム(78.9MHz)「焼肉もラジオも強火が一番」に出演します. ネット経由でも聴けるそうなので,おヒマでしたら聴いてみて下さい.

「かつしかエフエム」インターネット放送 → http://kfm789.radilog.net/

というわけで,私はこれから現場に向かいます.


9/17(月)

世間は休日らしいが,私は仕事が溜まり過ぎて休めない.今片付けておかないと年末に響いて来そうなので.

ちょっと気が早いのだが,ウチはもう来年のリリース計画を練っている. 出したいアルバムが2タイトルあって,ウチ1枚は販路の目処も立っていない.パッケージをインディーズなんかのディストリビューションに乗っけるか,あるいはダウンロード販売のみにするか. ダウンロードコンテンツにするなら,何らかの形でCDDA(44.1kHz/16bit/STEREO)の音も出したい(そのフォーマットでマスター作っている以上,出さないと勿体無いので). 結局上記の形式で10数曲を収録となると,データサイズ的にも何らかのパッケージを作らざるを得ないだろうな. それにしてもアルバム2枚となると,総収録曲は20曲以上,下手すると30曲近くなるわけだが,我が事ながら大丈夫なんだろうか.


9/16(日)

影山リサ,リハーサルでした.今月中には新曲「Queen Of Daydream」の歌も録る予定です. 以下は先週のスタジオでのカット.

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ウチもレーベル業務やり出してかれこれ7年目なのだが,たかがそれぐらいの期間でも,その時間相応のリアクションはあるものなのか,有難いことに(パッケージ・配信共に)音源の売れ行きが伸びているみたいだ. まあ勿論そんなにバカ売れしているわけでも無く,売上げと言っても微々たるものなのだが,事務所立ち上げた当初なんかに比べると隔世の感がある. あの当時は音なんて出しても,本当に悲しくなるほどに売れなかった. 神田優花の「マインドスケープ」も,既にリリース後3年を経過した立派な旧譜なのだが,配信(着うたフル等)なんかでは未だにコンスタントに落とされてるみたいで,作り手側としてはまことに嬉しい限りです. しかし,既発音源の中のどれかが,将来名盤と呼ばれるようになるかもしれないわけで,時間の経っていない音楽作品の評価なんて軽々に出来ないし,売れない(イニシャルの少ない)音源だからって手は抜けませんな. ウチはアーティスト・スタッフ共々,今後とも精進して行きますので,どうか応援してやって下さい.


9/15(土)

神田優花,新曲「Whirlwind」の歌録りでした. 私は週明けからこの曲の編集だ.

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レコーディング終わったばかりなのだが,神田優花は間髪入れず次の曲の制作に入ってます. 次の曲はつい先日出来たばかりのちょっとJAZZ臭いナンバーで,アルバムなんかに収録するかは未定です.多分入れないだろうな.


9/14(金)

ここ最近,更新サボり気味の益田です.ちょっと忙しいんです. とりあえず今週のリハの写真だけUP.

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今週はレコーディング(歌録り)が2件もあった上,うち1件は急遽入ったレコーディングだったので大変だった. 今月は面倒臭そうなレコーディングがまだ何件か残ってまして,明日もその仕込みで休めない.


9/12(水)

唐突だが,私は映画やドラマというヤツがあまり好きでない.それが好きだという人たちに対して悪い感情など寸毫も持たないが,あくまで私自身のこととして,あれに全く興味が持てない. 今回その原因について考えてみた.

私は読書は好きだ.暇さえあれば本を読んでいる人なので,外部からの情報を拒絶するような精神構造でないことは確かだ.しかし映画やドラマは好きでない. まずドラマなどは,ほとんどの作品が,おそらくは私のような人を対象としていないらしく,その内容たるや見るに耐えない.また「○月○日までに映画館に足を運び,2時間そこに座る」とか「○曜日の○時から1時間テレビの前に座る」というのが面倒臭いというのもあるが,やはり根本的な理由はそこではない. 私は,情報に対する解釈が制限され過ぎているところに窮屈さを感じているのではなかろうか.

本から受ける情報に比べ,映画が与えてくれるインスピレーションは極めてアナログ的だ. 例えば,本に「海」の一字が書かれていれば,普通読者はアタマの中で,大海原の水平線や打ち寄せる波を想像出来る.これって非常にデジタル的な情報伝達手段で,逆に映画なら,それこそ本当に「海の映像」や「波の音」を網膜・鼓膜にブチ込んで来るわけだ.それも巨大なスクリーンで,物凄い解像度の映像・CGなどを駆使した最新の映像編集技術で,5.1chサラウンドの音響で.しかも時間軸(話の進行速度)まで完全に制御されている(こちらで調整不可能). ついでだが,中には振動が付いてくる(映像に合わせて椅子が揺れる)映画館まであるらしい.まあ昨今の映画界の趨勢を鑑みるに,現状の路線を突き詰めていけば,当然椅子も揺れ出すだろう.いずれは館内に風が吹いたり,雨が降ったりもするかもしれない. 鑑賞する環境がこれでは,自身の想像力を援用する必要などほぼ皆無,もうそこに解釈の余地など殆ど残されていない. 外食に例えるなら,店員に料理を出され,箸で食べ物を口にまで放り込んでもらって,自らは咀嚼すらせず飲み込むだけ,という状態だ. そんなメシ,旨いんだろうか.

結局のところ,映画が表現する海よりも,私の脳が結像する海の方が鮮やかで美しいのである. 以前,漱石の「こころ」を映画で見た際に「先生ってこんな顔だったのか」とか,半ば残念に感じた経験がある.無論,先生の顔だけでなく,映画の随所においてその気持ちを味わわされた. きっとこれから先も,私の映画に対する気持ちに大きな変化は無いような気がする. 因みに,ごく少ないながら私にも,それなりに面白いと思う映画・映像があるにはあります.要するにそれは名作なのだろうと思う.


9/11(火)

年内にリリースを予定している音源が,少なくとも現時点で2タイトルあって,先週末からそのジャケ類のデータを作っていた. 土日も全然休めなかったのだが,お陰で作業だけは随分と捗った.

音絡みの作業の最中は,編集対象の音に聴神経を集中させなければならないので,言うまでも無い事だが他の音楽を聴いたり出来ない. その反動もあってか,デザイン関連の作業中,私はここぞとばかりによく音楽を聴くのだが,ここ最近はJAZZばかり聴いている.それも50年代とかそのあたり. 基本的に私はブラックミュージックが好きなのだが,しかしあの辺のJAZZはとりわけカッコイイな.久しぶりにJAZZっぽい曲でも作ってみようかな.


9/9(日)

来週の火曜(9/18)午後6時から,かつしかエフエム(78.9MHz)の「焼肉もラジオも強火が一番」という番組に片飛鳥がゲスト出演します(詳細はInfo参照). 「かつしかエフエム」は,オンラインでも聴けるそうなので,よかったら聴いてみて下さい.


9/8(土)

影山リサ,新曲「Queen Of Daydream」のリハーサルでした.

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9/7(金)

神田優花,新曲「Whirlwind」の最終チェックをしてました.来週歌録りに入ります.

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9/6(木)

今月,片飛鳥がラジオ番組(かつしかFM)に生出演する予定です. 細かい事はまた後日お知らせしますが,とりあえず報告.

影山リサの新曲のトラック作りに忙殺されている. 何やら色々と計画があるようで,曲が必要なのだ. 影山リサに関しては,私は仕切り役(プロデューサー)でないので,基本的には単なるライター・エンジニアとして,言われたもの(注文商品)を作っているだけみたいな状態なのだが,この度一曲だけ私がイニシアチブを取って制作する運びとなった. あんまり不細工なものを作るわけにも行かないので,がんばっているわけです.


話は変わるが,大型の台風が関東を直撃するらしい. 台風の日って,交通機関が麻痺したり,まともに考えれば面倒なことが多いのだが,何故か私は子供の頃から台風が好きだ. 理由はよく分からないが,ワクワクしてしまう.


9/5(水)

excite music store」,9月末日を以ってサービス終了との事.う〜む残念だ. 国内に数ある有料音楽配信サイトの中でも,クレジット入りで作品を紹介してくれる稀有なサイトだったのに. もう少しがんばって欲しかったところなのだが,閉鎖の理由なんて,早い話コンテンツが売れてないからに他ならないわけで.申し訳ないという気持ちも無きにしも非ず.


9/4(火)

歯が痛かったので歯医者に行った.しかし歯医者は凄いな. 21世紀のこんにちに於いても,いまだに医学は加持祈祷の域を出ていなかったりするのだが,歯科は違う. 「病は気から」とか「ストレスが云々」などという精神論は一切交えず,痛むなら神経を取る,歯が悪ければ歯を抜く,といった対症療法のみしか行なわない.まことに即物的という他ない. 近代的合理主義の礼賛者である私の好みには合っているな.


9/3(月)

どうでもいい話だが,閣僚の不祥事が相次いでいるという. 政治で思い出したのだが,私には,世間で一般的に「悪」とされている事なのに,それが何故悪いのか分からないことがある.その代表的な例が「政治家の世襲」だ.本当に何がいけないの?

「世襲」などと,ある種の悪意がこもった修辞としてそう表現しているだけで,今の日本は身分制社会では無いのだから,本当に身分を世襲しているわけではない.単に政治家の子供が政治家になっているだけで,いわば家業を継いでいるようなものだろう.当然ながら,選挙という形での適性審査も受けねばならないわけで. だからして,世襲議員がいるからといって,一般人が議員になる方途が閉ざされているわけでもない.事実,学者や役人上がりの議員など世襲でない政治家がいくらでもいる. 実際に一般人が選挙に出ようと思ったら,資金や地盤が無いと云々といった話は,世襲の是非とは論点が若干ズレるので,ここではさておく.

私は政治なんて興味もないからよく知らないのだが,一般的にある程度以上,人間を選ぶような職種(その職務内容が万人向けでないもの)は,それになる人に「哲学」を要求するものだと思っている. 政治家には「政治について考え抜いた人」がなるべきだ. だからして,例外はあるにせよ,栄達欲の果てにそれを目指す人より,政治家である親の背中を見ながら育った二世議員の方に,好条件が備わっているケースが多そうな気がするわけだ. 今の総理大臣などもう「何世」と呼んでいいのか分からないぐらいの世襲議員なわけだが,子供の頃から一種の帝王学を学び,政治家になるべく育てられた彼は,当然普通の人なんかより「政治」について考えた時間が長かろう. 因みにここで言う「政治」とは,外交・国防や教育といった,国政というか,日本国の歴史そのものを担う行為を指しているのであって,家業や懇意の土建屋に便宜を図る行為などを指しているのではない.

直参などといった江戸期のお侍さん達は(その身分もピンからキリまであったわけだが),いわば政治参加資格者なのだが,現在の政治家や同時代の大陸(中国・朝鮮)の官吏に比べ,格段に清廉潔白であったように思われる. 何故か.それはその身分がそれこそ「世襲」だったからではないのか.「出世欲」というのは,良くも悪くも人間を複雑にする. 当時のお侍さんたちに「自分が相続した家督を,瑕疵なく次代に譲り渡さねばならん」という義務感はあったろうが,栄達などどれほど望んだろうか(その気分が消極主義・前例踏襲主義を生んでしまうという欠陥はあるが). 物欲とか名声欲とか,そういう濁世の不純物に塗れた日常の中から,結晶化された「政治」という概念を抽出する為には,それなりの環境が必要なのではないか.

実のところ私は,政治の話を引き合いに「音楽」の話をしようとしている. 歌手や作曲家などというものも,歌や音楽について考え抜いた人がなるべき職業だと思うのである.だからして,実家が音楽一家だったり,親がいわゆる「芸能ママ」だったりして,幼少期から英才教育を施された人の方が,それになる為の条件を備えていると考えるわけだ. 無論,以上のことは一般論として概括しているだけで,例外は無数にある. 自身について言えば,私は子供の頃から音楽は好きだったし聴きまくったが,一家を挙げて音楽家を育てようなどという環境下に育ったわけではなく,要するに,ごくありふれた音楽好きのガキだったに過ぎない.

実際に,私を含め音楽の世界を目指すような人の大半は,上のような好条件下に育っておらず,その結果,殆どの人はプロの音楽家になれない. 私は,音楽の世界を志す人に対し「だから諦めろ」と言いたいのではなく,子供の頃に,音楽や歌について考える為の恵まれた環境を持っていなかった人は,「今からでも遅くはないから,それについて考える時間を持って欲しい」と言いたいのである. 本当に「単に音楽が好きだから音楽をやりたい」のか,自分自身に問い詰める時間を持つだけでも,十分に有意義だと思う.


9/2(日)

神田優花,新曲「Whirlwind」のリハーサルでした.先月はこの曲のオケ作りで大変だった.今月中には歌も録ります.

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今回のこの「Whirlwind」,実は一昨日まで「別のタイトルを考えよう」と思っていた.先日録った曲(「In the wind」)とタイトルが一部カブってるのが気になったので. あくまで私個人の印象だが,似通った語感のタイトルが並んだアルバムというのは,拙速な感が否めない.出来れば避けたいと思ってしまう.

で,本当にタイトルを変えようと思っていたのだが,「そういう(タイトルがカブった曲が同一音源に収録されている)事なんて割とあるよ?例えば○○の××とか……」なんて周囲に言われているうちに,何となくそういうのもアリかと思うようになってきたので,結局今のところはそのままで行くことにした. 実際のところ世間のイメージってどうなんだろう. 


9/1(土)

影山リサ,今週のスタジオで撮った写真をUP.

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もう9月か.先月は編集作業ばかりやってたような気がする. Mixやマスタリングだのといった,いわゆる音の編集作業というのは,日常では考えられないぐらい同じ曲を繰り返し聴き倒す羽目になる.単に回数だけではない.編集という作業の性格上,音をテキトーに聞き流しているわけには行かず,常に神経を集中させた状態で同じ曲を聴き倒さなければならない. ハッキリ言って,編集作業をやっていたその日は,一日中ずっと,夜布団に入ってもその曲がアタマの中で鳴りっぱなしである. 誰にだって,街なかで耳にした曲がやけにアタマを離れない時ぐらいあると思うのだが,それの強烈なヤツを想像してもらいたい.アタマの中,ヘビーローテーションなのである. 何が言いたいかというと,編集作業というのは,時に結構な拷問だということ.エンジニアって大変だ.


8/31(金)

さっきまで来客で,気が付けばもうこんな時間(22時)になってしまった. とりあえず今週スタジオで撮った写真をUP.

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8/30(木)

まだまだ暑いですね. それにしても空調って,もう少し快適な(程良い)温度に出来ないものなんだろうか.設定温度の単位に小数点付けて欲しい.

私はいつも複数台の機材を使って編集を行なっているのだが,機材同士を繋げてないので,マシン間でデータをやり取りする時は,いつも何らかのメディアを介してになる.編集段階の音って結構なデータサイズで,場合によってはすぐギガ単位のやり取りになってしまう.要するに一々時間が掛かる. データ転送に掛かっている時間が勿体無いので,ここ最近はそのロスタイムを活かしてリミックスなどを作っている. 私は料理の時なども,複数台のコンロやレンジなどを同時に使うタイプなのだ.作り溜めたトラックは,折角なのでいずれは有意義に使わせてもらおうと思ってます.


8/29(水)

今週はアタマからずっと,先週録った音の編集やってます. 肩が凝った.

まだ時期などハッキリ分からないが,イベントをやることを検討している.色々と事情があって内容などもあまり詳しく言えないのだが,ウチ主導の催しではなく,ありもののイベントにブッキングしてもらうみたいな形になるやもしれない. どのみち話が煮詰まってきたらお知らせします.立ち消えるかもしれないけど.


8/28(火)

昨日のことになりますが,広瀬沙希「ナイフ」が,CD通販サイトJETROBOTにて販売開始されています(詳しくはInfo参照). 試聴なんかも可能ですので,よかったらチェックしてみて下さい.


8/27(月)

影山リサ,上がったばかりの「Me & My Radio」のチェックを兼ねてスタジオ入り. 影山リサは,早速次の新曲(私はタイトルをまだ知らない)の制作に入っています. 以下,先週のスタジオでのカット.

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8/26(日)

神田優花,新曲「Whirlwind」の制作に入っています. 下は先週スタジオで録った写真.

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神田優花はアルバム「マインドスケープ」発表後,今回の「Whirlwind」で15曲目の新作になる.うち何曲かは,配信限定の「spesical selections」にも収録されているのだが,それ(「spesical selections」発表)以降で数えても,もう7曲目になる. 次のアルバムの企画を色々考えないといけない時期なんですが,それよりも何よりも,もっと楽曲群を充実させなければなりません.アーティスト本人もスタッフも今は,とりあえず目先の一曲をどう仕上げるか,ばかり考えている. 今の我々にこれ以上のものは作れない,というようなアルバムを作りたいと思ってます.


8/25(土)

片飛鳥,新曲の歌録りでした. 今回意識的に,裏声をとビブラートをほとんど使わない歌唱法にてレコーディングしてみました.週明けから編集に入ります.

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今週は,ある曲のギター(アコギ)をマイクで録っていた.以下ギター録りについてのメモ. 録音結果に残ったフレットノイズについて,あれこれスタッフで検討していたのだが,あれ(フレットノイズ)はどうも人によって好みが分かれるものらしい.「単なるノイズなので無い方が良い」という人と,「あった方がギターらしくて良い」という人にである. ボーカルのブレス音なんかと位置的には近い.

ギターを単音ごとにサンプリングして,編集ツール上で丁寧に並べたりするなら,手間は掛かるがほぼ完全にフレットノイズの入らない録音物を作ることは可能かもしれない.要はそれがいわゆる「打ち込み」という奴の原理なのだが,自然な演奏のニュアンスは損なわれてしまうので,「打ち込み臭い」と半ば否定的に評されることもある(無論,編集技術にも因るのだろうが). ギターという楽器はその構造上,運指によってその手のノイズ(擦弦音)が発生してしまうことを避けられない.EQなどである程度カットする事は出来るが,元の音質自体も多少損なわれてしまうので,匙加減が難しいところだ.


8/24(金)

今週スタジオで撮った写真をUP. 今日は寝不足のまま夜の10時ぐらいまでスタジオに入り浸っていたので,今ちょっと眠い.

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8/23(木)

先週歌を録った影山リサの「Me & My Radio」,マスタリングが終わったので,早速試聴用MP3を上げてみる.

Me & My Radio」(MP3/1:00)


8/22(水)

よく女の子なんかが,好みのタイプを問われた時「夢のある人」などと答えたりするのだが,私も同じく「夢のある人」が好きだ. 彼女らが言う夢と私の考える夢が,同じものを指しているのかよく分からないが.

「夢のある人」とは,別に大臣になりたいとか,実業家になりたいとか,そういう具体的な数値目標を掲げられる人ではなく,単に,自分の将来に何となく明るい展望を感じている人のことだと思っている.

例えば持久走に臨んだとする. コースが全長20kmだったとして,10km地点を走っているランナーは,自分の走っている位置をどう捉えているだろうか.コースの長さが変わらない以上,10km地点にいるのなら,あと10km残っているという事実自体は動かしようがないのだが,「まだ10kmも残っている」と,ゴールを果てしなく遠く感じる人もいれば,「もう10kmも走った.ゴールまであとたった10kmだ」と希望を感じる人もいる.

言うまでも無い事だが,人それぞれのゴールの感じ方というのは,ゴールからの絶対的な距離によって決まっているわけではない. いくら蓄えがあっても「貯金があと○○万円しかない」などと悲嘆にくれている人はいる.その一方,いくら貧乏でも「あと○○万円返したら,借金を完済できる」と日々に希望を見出すような人もいる.何事も結局は本人の明るさというか,世界観次第だと云えそうである. そしてつまりは,その世界観というヤツがまさに「夢」なのだ. 世界観というのは,自分自身に対する説明の言葉だと言っていい.私は何事においても,自分自身に対して,明るい解釈で物事を説明したい.

私自身は,いくらお金や社会的地位があっても,上で言う「希望」を見出せない日々に魅力など感じない. 私には,自分自身にバラ色の言葉でこの世界を説明する為にも,今のこの「音楽を作り続ける毎日」が必要なのだ. まず私自身がそんな奴であるし,まあ出来ることなら,周りの人にもその気分を共有してもらいたいと常に思っている.だからしてウチは,「音楽を続けて行くことによって,日々に希望を見出せる人」に参加してもらいたい.そういう人たちにとっての,意味のある道具になれるのなら,ウチも事務所としては本望なのだが.


8/20(月)

週末は休ませて貰った. 今日から先週録った音の編集に取り掛かっているのだが,なんだか一部機材の調子がおかしい(元から騙し騙し使っているような状態だが).修理とかになったら面倒だな.今週もレコーディングあるのに.


8/19(日)

最近どうも創作意欲が湧かなくて困る.偏に暑過ぎるからだな.

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影山リサ,新曲「Me & My Radio」のレコーディングでした. 歌録りの模様をUP.この曲は年内ぐらいには公開できるかと思います.


8/18(土)

広瀬沙希,新しい音源「ナイフ」の装丁のチェックを兼ねてスタジオ入り.近々販売開始します.

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片飛鳥,新曲の最終リハでした.来週歌録りの予定です.

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8/17(金)

今週スタジオで撮った写真をUP.

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8/15(水)

盆ですな. 世間のほとんどの会社は休暇中みたいですね.ウチも一応会社としては休みなのだが,私は相変わらず溜まった仕事を片付けている. 今週はレコーディングがあるので,これからその仕込みに入る.


8/14(火)

「ProTools」ってものがある.要はハードディスクレコーディング用のシステムのことなのだが,「業界標準」という用語が枕詞のようになっている. 価格はグレードや組み合わせによって変わるが,本気で導入するなら数百万単位の物入りになると考えていい.結構なお値段だと思うかもしれないが,これでもそれ以前のレコーディングシステムに比べれば,圧倒的なコストパフォーマンスだったからこそ「業界標準」たりえたらしい. 「業界標準」だからして,例えば音楽系の専門学校やスクールなどでは,「ProToolsのオペレーション」をカリキュラムに入れている事がセールスポイントになるし,ProToolsのシステムを導入(教材として)していることが一種のステータスかのようである.

「業界標準」なんだからして,それに精通していないわけには行かず,所有するハメになったミュージシャンやエンジニア,上に挙げたスクールの講師の類は数知れないだろう. スクールの生徒達やアマチュアミュージシャンらにとってもProToolsは憧憬の的だったりする. 憧れるあまり手を出す人も,不安に駆られて手を出す人もいるに違いない.

因みにウチは使っていない.今後入れる予定も今のところ無い.さして必要性を感じないからだが,必要だと思えば導入するかもしれない. 必要かどうかはさておき「業界標準」なのだから所有せねば危うい,と考えている人は,業界に「入れてもらおう」と考えているのだろうが,音楽屋というのは,それに「ならせてもらう」ものでなく,自らそれに「なる」ものだ.「業界標準」なんてコピーに踊らされてはいけない. 大体「業界標準」などというが,その「業界」とは,先んじてその世界でメシにありつけた人達のお庭というだけの意味に過ぎず,偶々その人らの多くが使っていた機材が「業界標準」などと言われているだけで,本来音楽屋は各々,自分のやり方で自分の音楽業界を作るべきである. その結果,既存の業界人達と同じ土俵で勝負することや,あるいは手を取り合って一つの企画に取り掛かることもあり得るだろうが,それは「業界に入れてもらっている」のでは無い.

ProTools自体は,間違い無くそれなりに優秀な機材である.今の私には数百万の価値が見出せないから食指が動かないだけで,それが設置されているスタジオの数や,ファイルの互換性などを考えるに,ある程度一般的な有用性はあると言わざるを得ない.だから,その操作法に習熟することにも当然意味はある. 今回の話は伝わり難いことを承知で述べているが,「業界標準」という言葉に抗えない人は,ハッキリ言ってある適性に欠けている,という事が言いたかった.あんまり上手く伝わってないだろうな.

後醍醐天皇は,周囲の公卿に,その行動を「前例が無い」との理由で諌められた時,「朕が新儀は未来の先例たるべし(私のやる新しい事が未来の前例となるのだ)」と言ったといわれている.この話は「梅松論」という史料にあるのだが,現代人にも時にはこういう気概が必要なのかもしれない.


8/13(月)

彫刻家は,一から木を掘り崩しながら完成品を模索するのではなく,彫り出す前から脳裏に完成品のイメージが明確にあるもので,彫刻とは,木の中に眠っているそのイメージを外に出してやる作業に過ぎない. 言うまでも無く音楽家も同じ.一小節目から徒然なるままに曲を作り始めるのではなく,最初からアタマには曲想という「塊」が宿っている.

ギターを掻き鳴らしながらテキトーな鼻歌を歌っただけだったり,手癖で鍵盤を撫でただけのような,上で言う「塊」を宿していない作品に出逢った時,私はすぐにそれと分かってしまうが,これは私に限った話では無い.同じようなことを言っている人を見たことがあるし,無意識だったとしても殆どの人はそれを感じ取っている筈だ. 図画工作が得意な少年は,単に手先が器用なのではなく,頭の中に作りたい作品が濃厚に存在しているのに違いない. そのイマジネーションの明晰さこそが,アーティストとしての資性なのである. 創作に対する執着やある程度の技術など,その想像力に引き摺られる形で自然と身に付く. また,イメージの明確さは,作品が持つ情念に比例するように思われる. 詰まらない作品ばかり作ってしまうというクリエイターは,要するに完成品のイメージが希薄なのではないか.

想像力の大切さについて述べている. プロの歌手になる方法・売れる方法など,私には分からないが,餓えるほどに歌手になりたいと思う人は,自分の理想とする歌手像を日々想い描いてみるといい.「私はこんな歌手になるのだ」というイメージである. きっとその理想像の明確さは,それに近づく為のモチベーションに直結する.


8/12(日)

影山リサ,リハーサルでした.新曲「Me & My Radio」は今週歌録りに入ります. この曲を録り終えたら,すぐ次の曲の制作に入るのですが,年内ぐらいに新しい音源(3曲入り)をリリースする予定らしいです.

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8/11(土)24時(日付的には今日ですが),エフエム茶笛(77.7MHz)・「シュガーブレッシングのなんとかしなくちゃ」という番組のオープニングで「LUCKY STAR」がオンエアされたそうだ. 何やら昨日から流星群が見られるという事で,その話題に絡めての曲紹介だったらしい(私は放送を聴いてない).影山リサ「LUCKY STAR」は,現在も引き続き販売中です.音源の方も是非聴いてみて下さい.


8/11(土)

やる気無くなるぐらい暑い日が続いてますが,今週は本当にキツかった.

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神田優花,今週のリハーサル風景をUP. 先月出演したラジオ番組の反省会を兼ねてのスタジオ入りでした.


8/10(金)

週末恒例のリハーサル風景をUP(写真は片飛鳥).

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8/9(木)

今月末か来月アタマぐらいに発表予定の新作がある.やっとデザインが終わったところなので,多分来月になるな.とにかく今はそれの制作に忙殺されている.その件で今日は戸田まで出た.相変わらず暑いですな.


8/8(水)

近頃の若い者は怪しからぬか. いつの時代も年寄りはそういう事を言うらしく,兼好法師は徒然草で若者の言葉遣いをたしなめているし,エジプトのピラミッドのヒエログリフに「近頃の若い者は云々」と記されてあったともいう. 要するに,いつの時代も世代間にはこの手の齟齬があるものなのだろう.

何故こういう事を考えていたのかと言うと,つい最近,ウチはプレイヤー(楽器奏者)を,とあるWeb媒体で募集していたのだが,エントリーしてきたある若い女性からもらったメールの文中に「☆」マークが入っていたのである(念のため言っておくが,普通にギャラも発生する「仕事」として楽器を演奏する人を探していた). 無論当人には何の悪気も無かったのだろうし,窓口を担当する私も,別にその人に対して悪い感情を持ったわけではない.しかしながら,その気分では我々が用意する作業を仕事としてこなすのが難しいと思われたので,とりあえずその人はごく初期的な選考段階で対象から除外させてもらう事となった.

上の若者は「近頃の怪しからぬ若者」だからそのような所業に至ったのだろうか.私は違うと思う. こういうのは往々にして,単に本人の社会性の問題に過ぎず,世代という大雑把な括りで論ずるような話では無い.

私は仕事柄,大掴みに言って平均的な同世代者に比べ,いわゆる「若い者」と接触する機会が多いのだが,その若者達を怪しからぬと感じるかというと,実のところそんな事は無い. 自分の若い頃に比べ,皆何としっかりしているのだろうと,逆に感心してしまうぐらいだ.まあ我々が接する若者というのは,一定の選考を経ている人が多いからなのかもしれないが(あるいは単に,私が碌でもない若者だっただけかもしれない).私に言わせれば,むしろ年寄りの方こそ如何なものかと感じることの方が,数で言えば多い.

例えばファッションやマナーについて,ジェネレーション・ギャップを受容出来ない思考回路というのは,一種の老化が始まっているのではないか. 服装や髪型など,有史以来どの時代にでも流行り廃りがあったし,これから先もあり続けるだろう.またマナーの悪い人間など,どの世代にでもある程度の割合で存在している.一部の人間による不道徳の責任を世代に押し付けることは出来ない.

卑近な話では,タバコ. 私は非喫煙者で,歩きタバコ・吸殻の投棄に辟易してしまうことがあるのだが,それをやっている人間は圧倒的に中高年が多い(無論のこと,これも詰まるところは個人の問題だが).彼らの属している世代とその他の世代とでは,喫煙に関するスタンダードそのものが異なるのだろうと,半ば諦めつつ一定の理解を持っているつもりだが,年寄りだろうが社会の構成員である以上,時代に伴う風俗の変遷ぐらい考慮した上で行動すべきだとは思う. そこに思いが至らないのであれば,やはり怪しからんのは年寄りの方だろう. 喫煙者の割合自体が,若い世代では減ってきているのも事実なのだが,何故減ってきているのか考えてもみるといい. 電車の中で化粧をする若い女がハシタナイなどと言われるわけだが,その指摘自体は正しいとしても,喫煙に比べれば少なくとも医学的な意味での害は無い.

因みに,若い人に対して,私が不満を全く感じないのかというと,無論そんな事は無く,実際あれやこれやと日頃の振る舞いに注文をつけることもある.しかし,その「不満」が世代に起因しているのかと問われれば,やはりそんな筈は無い.あくまで個人に属する事だ. しかも私の場合,仕事柄彼らと濃厚に接するが故にそうなるのであって,いわば散らかった職場を掃除しているようなもので,「近頃の若い者は云々」というのとは明らかに違う.


8/7(火)

ウチみたいな世間で言うところの「レーベル」というヤツは,時々説明会とかミーティングみたいなものに顔を出したりするわけだが,以前そのとある会合で,ある外資系の大手CDショップは現時点で売上げの2割だったかをネット通販に依存している,という話を聞いた.ネット通販なんて本格化し出したのが近々ここ十年ぐらいの話だろうから,おそらくその「2割」のパーセンテージは今後暫くは上がる一方だろう.

オンライン販売(通販)に必要なシステムを維持する為のコストについて,具体的な数字は分からないが,どう考えてもリアルショップ一店舗を構えるよりは安く上がる筈で,そこで全体の2割を売り上げるという.早い話が収益構造上の核になっているわけだ. 翻って考えてみると,例えば新宿や渋谷だのといった,いわゆる一等地に構えた店舗,あのテナント料はいくらぐらいするのだろうか.正確には分からないが,どう安く見積もっても月数百万は下るまい.更に店舗を維持するには,テナント料以外にも人件費その他,膨大なコストが掛かるわけで,一枚たかが千円やそこらのCDなどをチマチマ売って,儲けなんて如何ほど出るのだろうか. 無論のこと,それらのショップ自体も要は「広告」なのだろうから,店舗毎の純粋な採算性のみ抽出して語っても仕方ないのだが.


8/5(日)

影山リサ,先週のスタジオで撮った写真をUP.

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ここ数日,喉の調子が悪くて,このページのコメントを考えるのもかったるい.


8/4(土)

神田優花,今週のリハーサル風景.

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8/3(金)

今週スタジオで録った写真を一部UP.

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8/1(水)

今日から8月ですね. 私は暇さえあれば寝ているような人なのだが,これから暫くの間,そうも行かなくなりそうでちょっとブルーだ. ウチはこんなんでも一応事業者なので,普段なら業務の密度みたいなものもある程度は自分らで調整できる. しかしここ最近,大した営業活動をしていないのに拘わらず,何故かウチにはひっきりなしに仕事が入っていて,私などは常に働き詰めだ.無論有難いことなのだが.


7/31(火)

月刊Audition8月号で告知していたオーディション,とりあえず本日で締切りとなります. たんさんのご応募ありがとうございました.選考の結果については,来月中には発送できるかと思います.


ついでなので,そのオーディションについて. よくオーディションなどで,「本気で歌手になりたいんです!」的なことを主張する人は多いみたいだが,それについて私は「嘘ではなかろう」といつも思う.が,そもそも歌手のオーディションにエントリーしてきているのなら,それぐらい当然と言えば当然の事である.人によって様々な思惑を抱えつつも「歌手になりたい」という,表面上,共通の目的を持っているのだろう. しかし「歌手にしてもらいたい気持ちが本物」である事と,「歌手になって行きたい気持ちが本物」である事は違う.

いわゆる芸能事務所やレコード会社は,素人を「プロの歌手にしてあげる」権能を持ち合わせているのだろうか.どう考えてもそんな能力ある筈がない. 「歌手になる」のは飽くまで本人であって,本人が変わらないのであれば,いつまで経っても素人のままである.本人の意志に比べりゃ事務所なんて非力なもんだ.事務所の大小にかかわらず,きっとこれは変わらない. 私は,歌手を目指す皆さんに是非とも歌手になってもらいたい. 歌手の歌を聴くことは,私の数少ない娯楽の一つなのだ.


7/30(月)

ご存知の通り,昨日は参議院選挙の投票日だった.

やや唐突だが,私は基本的に政治というものに大した不満が無い. 現体制の熱烈な支持者であるというわけではないが,本当に取り立ててあげつらうほどの不満が無いのである. 世間の一部の人やマスコミなんかが,よく政権や個別の政治家のバッシングをしたりするわけだが,そこで揶揄されるほど実際の政治はきっと酷くないと思うし,またいわゆる「権力」という奴も,世間で言われているほど巨大なものだろうか.あらかた虚像ではないか. 政治家も役人もそれなりに誠実に職務を遂行しているような気がする.勿論人間がやってる作業だから,ヘマもあるし,時には困った人間がいて,事件を起こしてしまうこともあるのだが,それらはあくまでイレギュラーな事態であって,体制そのものが汚職の巣窟というわけでもない. 総合的に見て,私は現体制に及第点をあげたくなるのだが,採点が甘いのだろうか(無論ミクロで見れば,社会に不備など山ほどあろうが).

税金が高いと感じることが無いわけではないが,現状提供してもらっているインフラと引き合わせてみても,税額はそれなりにリーズナブルで,不当だとまでは言い難い(まあ後世に負担を強いてまで整えているインフラなのだから,我々にとって割安感があるのは当然かもしれない). 少なくとも,「革命を起こしたい」と叫び出す輩がいても,それに加担したくなるほど現状に対する不満など感じない.私個人としては,社会の騒擾因子を殊更に増やして欲しくないので,むしろそいつらの方が鬱陶しいぐらいだ.

政治とは調整機能のことであって,政治の場が紛糾しているのは,社会における諸欲が衝突しているだけだ. 考えてもみて欲しいのだが,この社会において,政治って誰かがやらねばならない仕事なのは間違いないのである.散々文句をつけたところで,「それならば,お前が代わりにこの仕事をやってくれ」などといわれても困る.私には私のやりたい事があるから. 無論,だからといって,彼らの晒す醜態を全て不問に処すというわけではない.「その仕事は貴方がたにやってもらわねばならないのだから,頼むからキチンとやって下さい」と,お願いするしかない.


7/29(日)

影山リサ,新曲「Me & My Radio」の制作に入ってます. この曲は私の手によるものなのですが,ごく最近作ったヤツで,80年代後半ぐらいに流行ったデジタルロックみたいなものをイメージした曲.アレンジもそれ風に作りました. 歌入れはもう少し先になるらしいのですが,年内には音源の形で公開したいと思ってます.

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7/28(土)

神田優花,今週のリハーサル風景をUP. 先日収録したラジオ番組(エフエム茶笛(77.7MHz)・「Go Go Jumble Channel」)は,本日22:00からのオンエアになります.受信できる方は是非聴いてみて下さい.

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7/27(金)

片飛鳥,今週スタジオで録った写真をUP.今週は新曲の歌詞をチェックしてたみたいでした.

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7/26(木)

そろそろ梅雨も明けたんだろうか. 私はこの夏,これから一ヶ月ぐらいの間に大仕事が控えてまして,単に晴天が続いてくれるだけでも有難い. 基本的に天気に気分を左右されるタイプの人間ではないのだが,私の仕事が要するに肉体労働なもので,移動の際などに降られるとイヤなのである. 因みに上の「大仕事」は,作業の性質上にここ(HP)で触れるような内容ではない.


7/25(水)

私は,芸術作品の良し悪しなど軽々に評価出来ないと思っているのだが,その作品が本当に芸術と呼べるものなのかどうかは審査されて然るべきだと思う. 芸術は創作者の感受性の産物である.そもそも「感じない人」には作れない.

世に「曲を作れる」という人など溢れかえっているわけだが,作曲家を自称するその人が,「作曲家と呼ばれたい」とか「名曲を作れたらカッコイイ」と思っているだけなら,その人はきっと芸術作品をまだ作れていない.

人は皆,心の中に固有のモニターを持っているのだが,稀に非常に特殊なモニターを持つ者がいて,その人のモニターに映った像には,他人からの需要があったりする.詰まるところ,そういう特殊なモニターの持ち主を芸術家というのだろう. 言っておくが,ここで言う特殊性とは単なる「性能の悪さ」ではない.過去に見た覚えのあるような,「どこにでもいる変な人」などは,大抵の場合,性能の悪いモニターの持ち主に過ぎない. ゴッホは変人だが,そのモニターが変な像を鮮やかに結んでいたのであって,映りが悪かったわけでは無い.


7/24(火)

今編集中の曲があって,その歌詞の中に「雪」という単語が出てくる. ウチの社長がその歌詞を読んで「このクソ暑い時期に,雪を想像出来ることは悪くない」と言っていたのだが,あらためてその事について考えてみた.

人は意外と,歌詞一つ書くのにも視界(目の前の世界)に拘束されてしまう.「季節」などはその最も端的な例だ. 無論それがいけない訳ではないが,私などは,「視界」を心で反芻する作業を繰り返してこそ作品が生まれると思っている. 「見る」のではなく「心に描く」行為が創作に直結すると思うのである. だから夏に夏の歌を作っても勿論良いのだが,雪が出てくることだって場合によってはあり得ると. 心(想像)をどこまで飛躍させられるか,が創作者の能力だと思うのだが,どうだろうか.


7/23(月)

神田優花,先日ラジオの収録で入間まで行ってきたのですが,その時の写真をUP.

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優花ねえさん久々のラジオ出演でした.この日回してもらった楽曲は「Mindscape」と「RACHEL」の2曲.放送は7/28(土)の夜10時からになります.良かったら是非聴いてみて下さい.

ついでに先週のリハの模様をUP.

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7/22(日)

先週録った音の編集中. それにしてもスッキリしない天気が続きますな.皆さんもどうかご自愛下さい. 以下,先週スタジオで撮った写真(片飛鳥)をUP.

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7/21(土)

影山リサ,今週のリハーサルの模様をUP. そういえば先週収録した,エフエム茶笛(77.7MHz)の「Go Go Jumble Channel」は,本日22:00からのオンエアになります.よかったら聴いてみて下さい.

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7/20(金)

広瀬沙希,新曲の歌入れでした. 今回録った曲の編集が終わったら,次のタイトル作りに入ります.

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以下,今週のスタジオで撮った写真.

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7/19(木)

このページを読んでいる人の中に,どうも私のことを「働き過ぎで疲れているんじゃないか」と思っている人がいるらしい. そんな風に見受けられてしまうのだから,文章に悲愴感が漂っていたりするのだろうか.しかし,全然そんなこと無いッス. 日頃の私は,毎日ニコニコ笑ってばかりいます.


7/18(水)

影山リサ,新曲「CANDY POP」の上がりのチェックを兼ねてスタジオ入り. 影山リサは既に次の曲の制作に入っています.以下,先週のスタジオでのカット.

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そういえば,「あっ!とおどろく放送局」,「マミヨとHAAEMの音うたげ」の番組HPに影山リサの写真(7/9(月)の収録後の一枚)が出てるみたいですね.


7/17(火)

先日,収録現場に同行した「Go Go Jumble Channel」という番組,私は収録の様子を終始スタジオの袖で見ていたのだが,番組自体がそれなりに面白そうな内容だった. 基本的な番組のスタイルは,パーソナリティーがセレクトした楽曲をコメントを添えて回していく,といったFMとしてはごくオーソドックスなプログラムなのだが,オンエアされるものの中に結構レアな音源もあったりして,ちょっと聴きたくなる内容だった. あの番組,楽しみにしている人が割といるんじゃなかろうか.

余談だが,その収録現場に立ち会った際,局のスタッフから「ご自身もプロデューサーとして,楽曲について(番組内で)コメントしては如何か?」と提案された.実はこの手の事態には割とよく遭遇するのだが,都度全て断っている.この時も慇懃に辞退させてもらった. そもそも私は裏方なので.

一般的にこの手の仕事(音楽屋など)をやっている人というのは,目立ちたがりであるケースが多い(別にそれが悪いとは思わない)のだが,困った事に私は少しタイプが違う.なので,こういうケースにおける辞退も全くもって遠慮などではない.気を使ってくれる相手にはいつも申し訳なく思っているのだが,私は日々,生まれ変われるなら貝にでもなりたいと思っているような人間なのである. 私ごときが僭越だが,漱石の詠んだ「菫程な小さき人に生まれたし」という句が身につまされるようだ.


7/16(月)

カードゲームを人生に例えるなら,最初に配られるカードはその人の才能(潜在的適性)+家庭環境だろうか. 最初に手にしたカードは,間違いなく自分の進む道を考える為の,最も重要な材料の一つとなる.極端な例になると,最初の手札によって,人生の大部分が決まってしまうことだってあるかもしれない. どんな手で上がれるか,上がり手にまで到達できるか否かは,その人次第としか言いようがないが.

ゲームは進んでいく. カードを入れ替えるうちに大掴みな「手」が決まってくると,プレイヤーには「欲しいカード」が出てくる. 想定する「上がり手」が明確になればなるほど,その「欲しい一枚」も定まってくる. 人生において「欲しいもの」が見えてこない人は,いわば「上がり手」の見当が付いていない人なのだろう.上がり手が決まってなければ,欲しいものに焦点など定まる筈が無い. また,上がり手が見えてこないうちは,「捨てるべきカード」が何なのかも,無論ハッキリ分からない.

欲しい一枚が見えない人は,とりあえず「ジョーカー」などといったオールマイティーを求める.人生に例えるなら即ち「金」だ. 確かに金は潰しが効くが,せっせとジョーカーだけ集めたところで,上がり手が見えて来ないことには変わりが無い. 「やりたい事が無いから,とりあえず世間的に通りの良い学校に行っておこう」とか,「好きな人もいないけど,とりあえず周囲が羨むような恋人の一人でもこさえておこう」というのも,要するにジョーカーを集めているに過ぎない. オールマイティーのカードは,狙う「上がり手」の定まった人が手にして初めて,その効能を発揮するのである.

あの時あのカードを切らなければ,今頃必要な手札は揃っていたのに,という人がいる.しかし,自らカードを切ってしまったのは,その時点ではまだ「上がり手」に照準が定まっていなかったからに他ならず,それはゲームに勝つための能力に欠けているのである. カードゲームで勝つために必要な条件とは,引き当てる札の良し悪し,などという不確定要素より,どれだけ人より早く,かつ明確に「上がり手」を想定できるか,である.


因みに私は一応大学まで行ったのだが,大学というのは要するに上でいうところの「オールマイティー」である.実際にそこはモラトリアムに過ぎなかった. 私の出た大学は,ハッキリ言って良い学校では無かったから,自然「学歴で身を立てて行こう」などという積極的意志を持つものもおらず,余計にモラトリアムの温床と化していた. 上級公務員になる為に一流大学に行く,というのとはわけが違う. 一方,高校球児などで越境入学までしている子がいたりするのだが,本当に偉いものだと思う.おそらく彼らはプロ野球選手にでもなりたいのだろうが,目標が明確であるが故に,若くしてあのような選択ができるのだろう.


7/15(日)

昨日はラジオの収録で,雨の降る中,入間まで行ってきた.

影山リサ,エフエム茶笛(77.7MHz)の「Go Go Jumble Channel」に出演. トークのBGMとして先月録ったばかりの新曲「CANDY POP」を初披露しました.放送は7/21(土)22:00〜との事.受信できる方は是非聴いてみて下さい. あと,収録の模様をレポートとしてUPしてますので,良かったらこちらもどうぞ.

レポート」(「Go Go Jumble Channel」収録)


7/14(土)

神田優花,今週のスタジオでのカット.

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神田優花はファーストアルバム「マインドスケープ」を発表してから,既にかなりの曲数を録っていて,作品数だけなら,もう問題なくアルバム出せるのですが,セカンドのリリースはもう少し先になります. とにかく妥協したくないので,もっと作品数を溜めた上で,曲を厳選してアルバムを構成したいと思っています.


7/13(金)

今日は最後の来客が20時ぐらいだったので,気が付けばこんな時間になってしまった(現在22:00).明日は明日で午前中から遠出になるので,今日はもうこれで仕事を切り上げる. というわけで.今週スタジオで撮ったカットを一部UP(写真は広瀬沙希).

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広瀬沙希は来週新曲の歌録りに入ります.今回の曲が上がったら次のタイトルの制作に入る予定です.


7/12(木)

影山リサ,新作「CANDY POP」の試聴用MP3をUPしてます.

CANDY POP」(MP3/1:02)

この曲,7/9(月)の番組収録時にBGMとして初のお披露目となる予定だったのだが,故あって(という程のものでも無いが)案が流れた. フルバージョンは次回作発表までしばしお待ちを.出来れば年内ぐらいには出したいところなのですが.


7/11(水)

先日録った神田優花「In the wind」,試聴用MP3を上げてみた. この曲は次のアルバムに収録します.

In the wind」(MP3/0:37)

そう言えば,神田優花は今月末に一本,ちょっと久し振りのラジオ出演が入った.放送日などの詳細は,また後日お知らせします.こちらもお楽しみに.


7/10(火)

日付的にはもう昨日のことになるのですが,7/9(月),影山リサのTV収録(インターネット放送局「あっ!とおどろく放送局」)でした. これ読んでる人の中に,実際の放送を見てくれた人も少しはいたりするのだろうか. とりあえず昨日の収録の様子,レポートが上がってますので,宜しければこちらもどうぞ.

放送は収録当日の生放送のほか,再放送も二度あるそうです(詳しい日時は番組HP参照). 昨日のオンエア見逃した人は再放送の方,是非チェックしてみて下さい.

収録終わったばかりなんですが,影山リサは今週末(7/14),埼玉県入間市のFM局「エフエム茶笛(77.7MHz)」の「Go Go Jumble Channel」に出演します. 今度は録音放送(生でなく)になります.収録は7/14(土)の昼頃で,おそらくオンエアがその日の夜10時(22:00)からになります. 放送エリアとか限定されているのですが,受信可能な地域にお住まいの方は,よかったら是非聴いてみて下さい. 因みに「茶笛」は「チャッピー」と読むらしいです.


7/9(月)

梅雨だから当然なのかもしれないが,天気が悪い日が続いている.しかし何故私はこんな時期に限って外を回る仕事が多いのだろう.来年からは営業ももう少し計画的にやろうと思った. 先週録った音の編集がまだ終わってないのだが,今日はここで作業を一時中断,これから秋葉原に出る.


7/8(日)

神田優花,先日歌入れした新曲「In the wind」の仕上がりのチェックを兼ねてスタジオ入り. 神田優花は,ここ暫くの間,立て続けに新曲を録ってたのですが,とりあえず今回で一段落って感じです.

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7/7(土)

影山リサ,新曲「CANDY POP」のレコーディング(歌入れ)でした.下は今週のスタジオで撮った写真.

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7/6(金)

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今週スタジオで録った写真をUP. 今日は本当にキツくてこの作業(HP更新)で力尽きてしまった.残りはまた明日以降にでも上げます.

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7/5(木)

外回りのしんどい季節なのだが,こんな時期に限ってブッキング絡みの仕事が多くて大変だ. プロモーション関連の折衝は,私の守備範囲外の作業なので,無駄に精神的な体力を使ってしまう. ウチもいずれはそれ専用のスタッフ(いわゆるマネージャー)が必要かもしれない.


7/4(水)

神田優花の新曲「In the wind」のマスタリングがとりあえず完了. それにしても神田優花の歌は,レコーディングの度に精度が上がっているような気がする. 毎度の事だが,神田優花の曲は割と複雑なものが多い.今回の曲も例に漏れず,サビはフレーズ中には調があるし,コーラスのラインにも臨時記号が頻繁に出てくるのだが,歌に関して言えば,ほぼ完璧な仕上がり.録りっぱなしの状態でも,ピッチの補正などは全く必要ないレベルのものだった. さすが我が社のフラッグシップですね.


7/3(火)

私は一応プロデューサーでもあるので,営業や打合せだとかで外に出る機会も割とあるのだが,他所の会社のスタッフ達と接触する中で,一通りの社交辞令を弁えていたり,適度に害の無い軽口を叩けたりするその人らを,心底「優秀な人」だと感じてしまう. 特に誰かから習ったというわけでもあるまいに,当然のようにそういう挙措を弁えているなんて,立派なものだ. 私はその人達の寛容に支えられながら,日々を大過なく過ごさせてもらっている.

私自身は厳密な意味でのサラリーマンを経験したことが無い.だからこそ余計にそう思うのかもしれないが,率直に言って,私にはその人達が羨ましい. 要するに,営業などという作業(と言うより,他人との接触全般)が私は下手なのだ.表情一つ満足に作れない.

正直に言えば,子供の頃のある時期,ごく平均的なサラリーマンやOLをなどを,下らない生き物だと感じていたこともあったのだが,今思えば私がその程度の役割すら人並みにこなせない人間であるに過ぎないな.


7/2(月)

先週末から黙々と編集作業を片付けている. 今週も歌録りがあるので,それまでには今溜まっている作業を終わらせたいところです.

影山リサ,先週のリハーサル風景をUP.新曲「CANDY POP」は,今週歌録りに入る予定です. そういえばInfoで既にお知らせしてますが,影山リサは,7/9(月)20:00〜,インターネット放送局「あっ!とおどろく放送局」の「マミヨとHAAEMの音うたげ」という番組に生出演します. タイムテーブル(番組表)はリンク先にあります(放送当日の分,まだ出てないみたいですが).

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7/1(日)

目の前に大地がある.この土を掘り起こしたら何が出てくるか. 金鉱が眠っているか,油田が眠っているか,はたまた温泉が湧き出るか.あるいはいくら掘り起こしても土ばかりで,一向に何も出てこないかもしれない.少なくとも,確実に何かが埋まっている,などという保証はどこにもない.

「保証が無いなら掘る意味が無い」と思う人は,無論掘らない.そういう人は「月給○○万円」・「時給○○円」といった「保証付き」の作業に向いているので,是非そのような作業に従事して欲しい.

「保証など無いけれど,ひとまず掘ってみよう」という人もたくさんいる.しかし僅か数メートル掘っただけでも,「何かが出てくる保証があるわけで無し,時間や労力の無駄ではなかろうか」と,心を曇らせる「脱落者」が出てくる. 掘削作業が進むにつれ,脱落者の数は増え,リタイアしたその時点で,その人たちがそれまでに流した汗は全て徒労に変わる.

「保証など何も無いけど,私には何かが出てくる予感がする」という奇特な人は,多くの脱落者を横目に,一心不乱に土を掘り続ける. しかしながら,「最後にその人は金塊を掘り当てました」などという御伽噺のようなハッピーエンドが,必ずしも待っているわけではない.

どれだけ掘り続ければその「何か」が見つかるのか.それは,能力や運にも差があるので,結局のところ誰にも分からない. しかし,たった数メートル掘ったぐらいで出てくるような宝なら,きっと他の誰かがとっくに掘り当てているに違いない.本当に価値のあるものは,きっと地中遥か深くにしか残されていない. それを掘り当てる「奇跡」を起こせる人は,きっとここで言う「奇特な人」なのだろう.

運良く財宝を掘り当てた人を目の当たりにした一人の脱落者は,「あの時リタイアせずに掘り続けていたら,今頃自分は億万長者なのに」などと,自らの判断を悔やんでみせる.が,聡明な彼は,自分にその財宝が掘り当てられない事を誰よりもよく知っている.

上に挙げた「奇特な人」は,歯を食いしばりながら嫌々土を掘り続けているのではなく,「土を掘る作業そのもの」が楽しい人である.何故楽しいかというと,そこに『何かが埋まっているような気がする』からだ. 埋まっている気がして来ない人は,やはりこの「自らの手で土を掘る」という作業に向いていないのではないかと思ってしまう. 皆さんはどうですか.

ついでだが,この話は「自らの手で」土を掘ることについて述べているのであって,自らの手が介入する余地の殆ど無い作業(例えば,賭け事など)とは,基本的な条件が異なっている.


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